IDN−ADF2012
IDNアドバイザーフォーラム2012の開催報告
主催:NPO法人自立化支援ネットワーク
IDNの第12期総会の終了後、《IDN春の集い2012》としてフォーラムと特別講演会をを開催しました。
・主催:アドバイザーフォーラム(ADF2012)とふれあい充電講演会(110回)との共催
・日時:2012年3月18日(日)14:15−17:00 終了後懇親会
・場所:四谷ひろば3Fライブラリー
・参加者:35名(講師2名を含む)
■第1部 アドバイザーフォーラム2012(ADF2012)
IDN春の集いの第1部として、山室輝弘氏を講師に迎えてフォーラムを開催した。山室氏には、その時々の新しいICTの動向を先取りしてIDNの皆さんに紹介してもらっている。
フォーラムの開催状況
山室輝弘氏 《ICTの新しい動向》
Windows 8noスタート画面にはMetroと呼ばれ
タイル状のアイコンが並ぶ
今回は、Windows8について、2012年秋〜年末にリリースが予定されるOSについてデモを交えて紹介してもらい、その後次世代情報端末の動向やセキュリティへの対応などについて紹介してもらった。
・テーマ:ICTの新しい動向
・講師:山室輝弘氏(IDN会員)
講演の内容
Microsoft社は、2012年2月29日(現地時間)バルセロナにおいて『Windows 8 Consumer Preview 』の発表があり、この「Consumer Preview」をインストールして試用した『Windows8 の概要』のデモを交えての報告があった。
・発売は2012年秋以降。デスクトップ型・ノート型・タブレット型のタッチパネルパソコンが出揃い、店頭に並ぶパソコンがWindows8になるのではないか
・Windows8は、タブレットやスマホで採用されているARM系CPUに対応、iOSやAndroid に対抗する製品の投入が見込まれている
・タッチパネルディスプレイパソコンが主流になる
・Windows 7との互換性は高く、普段Windows 7で使用している主なアプリは問題ない
・タッチ操作非対応パソコンの場合、マウス操作で操作できるが手順が従来のWindowsとはかなり異なるOSとなっており、戸惑う場面が多くなるなるのではないか
・本年秋以降に投入されるタッチパネル方式のパソコンで使ってみないとWindows8の良さがわからないが、「シニア情報生活アドバイザー」は実機に触れて操作方法などを習得しておくことが肝要
Windows8については説明のあと、次世代情報端末OSやセキュリティへの対応などのICTの新しい動向についての紹介があった。
■第2部 特別講演
特別講演の講師に澤岡詩野氏をお迎えして、講演をしていただいた。研究者としての澤岡氏の説明は、日ごろ我々が感じていることを論理的に説明してもらって、納得できるものであるり、今後の活動に、IDNとして、また個人としてたくさんの的確な示唆を頂いた。
特別講演の開催状況
澤岡詩野氏 《シニアの第三の居場所とICT》
・テーマ:シニアの第三の居場所とICT
・講師:澤岡詩野氏(ダイヤ高齢社会研究財団研究部 主任研究員)
講演の内容
まず、「老年学 Gwrontorogy」として、Succesful aging(幸福な老い)の紹介があり、われわれの置かれている基本的な位置づけを理解した。
《高齢期における自立度の変化》、《加齢と認知能力》など、シニアの効用もあると知り、勇気づけられた。
次に、高齢者に関する研究動向について説明があり、《人生における3つの「居場所」》について、澤岡講師が最も得意とされるテーマとして詳細な説明があった。
第一(家庭)、第二(職場)、第三(??)の場について、乳幼児期→青年期→成人期への変化の中での実態の説明があった。
男性ではリタイヤ―後の、セカンドステージ(自立)→サードステージ(身体機能低下)のありようによって、QOL(生活の質)が大きく変わってくることについての説明には身につまされるものだった。
この後、シニアとICTの研究動向や、調査結果の報告があった。メール利用の実態、加齢とICTのかかわり等。
ICTは、セカンドステージ(自立)とサードステージ(身体機能低下)において、居場所創りの武器として有用ではにかという提言には納得できるものがあった。
IDNのアドバイザー22名(70歳以上)の方にインタビューした結果の内容の説明があった。IDNの現状を理解し、今後の方向性を知るうえで示唆に富む内容であり、最終の分析結果に期待したい。
<アンケートのお願い>
最後に、《ICTを使った第三の居場所》というタイトルでのお話で、《IDNから連想する10の言葉》を記入するシートが配布されたが、記入して集めることができなかった。改めて当日出席されなかった方も含めて記入のお願いしている。
記入していただくことにより、ご自分が普段気が付かないIDNのイメージが膨らんでくるのと同時に、皆様の記入された内容を群として分析することにより、IDNの現状を把握し、IDNの将来を考えるよすがとできればと期待している。
既に、回答が寄せられているが、まだの方は、主旨をお汲み取りの上、ご協力いただきたく、よろしくお願いしたい。
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