TOP
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
メルマガ IDN 【第158号】 Inter Depending Network
2008年11月 1日発行

IDNのTOPへ

***********************************************************************
このメルマガは自立化(相互)支援ネットワーク(IDN)の会員の皆様と
これまでにIDNと関わりのあった方にお送りしています
お知りあいの方で、このメルマガをお送りしたら喜ばれる方をご紹介下さい
メルマガIDNのバックナンバーをこちらでご覧いただけます
*************************************************************************
《第158号のご案内》
 IDNだより
    =IDNの活動状況を紹介します
 1.ふれあい充電講演会
  =第83回ふれあい充電講演会の報告:裁判員制度〜貴方も既に裁判員候補に?〜
 2.シニアー情報生活アドバイザー講座
  =第66期(11/22開講 東京会場 四谷ひろば):受講生募集のご案内
  =第67期の予告
 3.PCたのしみ隊
 4.IDNパソコンひろば
  =11月の開催予定
  =四谷ひろばで講座が始まりました
 5.キャリア学習推進プロジェクト
  =出前授業への参加のお誘い
  =出前授業の実績と予定
 6.千葉アドバイザーの会「C−PAK」
  =11月の勉強会予告
  =12月の勉強会と忘年会の予告
 7.アドバイザー埼玉の会「シニアドさいたま」
 8.IDN会員募集のご案内
   =入会を考えている方に
 9.会員のホームページの紹介
10.アウトドアクラブ「たかお会」
  =第34回(10月31日)の開催の速報《金時山登山》
11.IDNゴルフ会
  =第6回(11月20日)の開催案内
12.ふれあい広場
  
=山家 澂さん:《成年後見制度の紹介と映画鑑賞会》の案内
編集後記
  =海を渡った伊万里【その2】 ツヴィンガー宮殿(ドレスデン)
*************************************************************************************************
IDNだより
本年も上半期が終わり、昨年より今年にかけていくつかの新しい動きも出てきています。
IDNの活動状況を紹介します。
アドバイザーフォーラム
  2008の開催(予告)
昨年に引き続いて本年もADF2008を12月7日(日)に四谷ひろばで開催します。
まもなく案内をいたします。参加をお待ちします。ご予定ください
ふれあい充電講演会 83回:10月27日に裁判員制度 《貴方も既に裁判員候補に?》を開催しました
84回:12月22日に《映像に見るレトロ 昭和30年代》講師:飯塚 渉さんを予定しています
シニア情報生活
   アドバイザー講座
第64期を終了し、247名の方が卒業されました
第65期は休み。第66期(11月22日開講)の受講生を募集しています
パソコンたのしみ隊 2004年の4月に始まり、毎月開催。スキルや資質の向上のために盛り上がっています
10月は休みました。11 月
IDNパソコンひろば 四谷ひろばで4月より初心者向けの講座を開始。9月までに167名の方が受講されました
地域への貢献が出来、アドバイザーの活躍の場が広がっています
キャリア学習推進
       プロジェクト
昨年は出前授業に延べ7名(他に見学者2名)の方が参加しました
本年度は、7月に羽澄さんと久米さん、10月に平田さんが出前授業を行いました
千葉アドバイザーグループ 
  《C−PAK》
月に1回の勉強会を、講師が輪番制で継続しています
本年度は3つのプロジェクトが平行して進行中です
埼玉アドバイザーの会 
  《シニアドさいたま》
幹事役が山家 澂さんに交代しました
アウトドアクラブ
  《たかお会》
2008年2月現在、58名皆さんが会員登録されて楽しんでおられます
日程を10月31日(木)に変更し、第34回《金時山登山》を開催しました
IDNゴルフ会 2007年の9月に第1回を開催し、10月2日に第5回開催しました
次回(第6回)は2008年11月20日に開催。詳細案内をしています
SNF21(シニアネット
       フォーラム21)
IDNでは2004年と2006年度にもSNF21の仕事を受託しました
2008年度に、再び《全体企画》と《東京の当日の運営》を受託。ご協力をお願いします
高齢者の情報発信支援
     サービス試行研究
 I 社と協力し、下関の病院で試行プロジェクトが4月より始まりました
下関の会員の4名の方が活動し、9月末で試行段階を終了しました
(仮)PC教材作成事業 高齢者や主婦などにパソコンを教える人向けのテキスト作成するプロジェクト
事業の受託をしないことに決定しました。

TOPへ

*************************************************************************************************
ふれあい充電講演会

■第83回ふれあい充電講演会の報告:裁判員制度〜貴方も既に裁判員候補に?
 いつもは講演会の幹事役でご苦労願っている羽澄 勝さん(千葉家庭裁判所 調停委員)に登壇していただいて、いよいよ来年5月21日より実施される裁判員制度についてお話を伺いました。

 今回の講演会では、裁判員制度と選らばれた裁判員は実際にどの様なことをするのかについて話してもらいました。裁判委員として選ばれる確率は4900人に1人、昨年の全国の刑事事件総数から選ばれる裁判委員候補は、350人に1人と言う計算になる。
 漠然と知っていた裁判員制度を理解し、自分も裁判委員候補に選ばれる可能性を実感しました。

<開催データ>
・開催日時:2008年10月27日(月) 18:00−19:30
・テーマ:裁判員制度“貴方は既に裁判員候補者に?“
・講師:羽澄 勝さん(IDN会員 千葉家庭裁判所 調停委員)
・場所:四谷ひろば 
・懇親会:講演会終了後、四谷三丁目周辺の居酒屋で開催
・今回のコーディネーター: 武田康男さん

TOPへ

********************************************************************
シニア情報生活アドバイザー講座

■「シニア情報生活アドバイザー」養成講座とは

  この講座は、高齢期の生活に密着した、情報技術(パソコンやネットワーク)の楽しい活用方法を教えることが出来る人を養成する講座です。IDNはこれまでに60回の講座を開催し、244名のシニア情報生活アドバイザーを養成した実績を持っています。
 NPO(特定非営利活動法人)「自立化支援ネットワーク」(略称IDN)は、「ニューメディア開発協会」(経済産業省の外郭団体)が認定する「シニア情報生活アドバイザー講座」の養成講座実施団体に指定されています。

■第66期(東京 四谷ひろば会場):開講の案内
期間:2008年11月22日(土)〜12月20日(土) すべて土曜日
・会場:四谷ひろば (会場を変更することがあります)
     〒160-0004 新宿区四谷4-20
詳細は下記をご覧ください
http://www.npo-idn.com/senior2.htm
ウイークデイの開催や日程の変更のご希望の方も受け付けます。ご相談くださ
い。

■第67期(東京 四谷ひろば会場):開講の予告
期間:2009年 1月10日(土)〜 2月 7日(土) すべて土曜日
・会場:四谷ひろば (会場を変更することがあります)

TOPへ

************************************************************************
パソコンたのしみ隊


11月の開催は未定です。

TOPへ

*13***********************************************************************
IDNパソコンひろば

■四谷ひろばで講座が始まりました
4月7日より4月の講座を開始し、5月からは、四谷ひろば運営協議会主催講座と並行してIDNが自主企画した講座も始めています。
知人や近隣の方で受講希望者の発掘と紹介も合わせてお願いします。

■11月の開催予定
11月は下記の講座を予定しています。
日程や講座の内容などの詳細はこちらをご覧ください
<四谷ひろばで主催する講座>
・はじめてのパソコン 
・はじめてのインターネットと電子メール 
・はじめてのパソコンVista対応 
<IDNが企画して実施する講座>
・ワード初級1・2:年賀状を作ろう
  いつもと違う年賀状で新しい年を祝いましょう!
・エクセル初級:住所録を作ろう
  年賀状などの宛名書きや会員名簿などに利用できます
・エクセル初級:来年のカレンダー作り
  あなただけのカレンダーを作ってみませんか 
・講座復習なんでも相談

四谷ひろばとは
 新宿区四谷四丁目にある旧四谷第四小学校校舎を地域住民が活用できるようにする計画が具体化しました。2007年10月15日に施設の運営組織「四谷ひろば運営協議会」が正式に発足し、IDNもこの運営協議会に参加することになりました。

 校舎は耐震補強・エレベーター設置などを含む大掛かりな改修工事が終了し、施設は2008年4月から利用開始されました。IDNは四谷ひろば運営協議会に参加し、21台のパソコンと周辺装置を擁する広さ約100uのコンピュータルームの管理を受け持ち、そこで地域住民へのパソコン教室を開催することになりました。
【リーダー:香村敏夫  サブリーダー:森藤和彦】

TOPへ

************************************************************************
キャリア学習推進プロジェクト

■出前授業への参加のお誘い

 IDNにおいては発足当時から、会員がこれまでにいろいろな分野で、貴重な経験を積み重ねながら育んできたキャリアを、次世代に継承していくことを通じて、会員の社会貢献と生きがいを見出していくことを活動テーマに考えています。

 「キャリア推進プロジェクト」が具体的な動きをはじめ、神奈川県の高校と大東文化大学への出前授業に延べ7名(他に見学者2名)の方が参加しました。経験した方々の感想は、伝授したい自分の経験と知識を、学生達に伝えることが如何に難しいか、しかし彼らの顔が理解した反応に輝いた時は、言い知れぬ達成感が湧き出てくると。
 またIDNの会員の皆さんへのメッセージは、私たちにとってはごく普通の経験が、学生たちにとっては通常の授業では得ることのできない貴重な蓄積となるので、あまり難しく考えず気楽に取り組むといいのではないか、教えることから得る達成感はまた格別である、ということです。
 当面は、試行錯誤を重ねながら進めて生きたいと考えています。メルマガに、経験者の感想や次の講師募集を掲載しています。2008年には情報交換会も計画中です。

■2008年の出前授業の実績
・羽澄 勝さん
 2008年7月7日:大東文化大学外国語学部
・久米 祐介さん
 2008年7月17日:茅ヶ崎北陵高校
・平田信一さん
 2008年10月6日:神奈川県立小田原総合ビジネス高等学校

■2008年の出前授業の予定
・生部 圭助さん
 2008年12月18日:神奈川県立横浜桜陽高等学校

【リーダー:羽澄 勝  サブリーダー:武田康男】

TOPへ

************************************************************************
千葉アドバイザーグループ C−PAK

■11月の勉強会の案内
・日 時:11月13日(木) 14:00−16:00
・場 所:高齢協 佐倉センター2階
・講 師:津田 啓さん
・テーマ:
 @パソコン教室の立ち上げ・運営・問題と対策など
   昨年10月に、ビスタのノートパソコン11台で教室を立ち上げスタートしました。
   現状、何とか軌道に乗りつつありますが、いろいろと問題を抱えたまま走っています。
   次年度の運営に反映させたいと思い、そんなこんなを整理してしてみました。
  Aその他
   この頃、頭をよぎる雑感をまとめてみようと思っています

■12月の勉強会と忘年会の予告
・日時:12月11日(木) 15:00〜17:00
 ※勉強会は15時開始とします
・場所:高齢協 佐倉センター2階 
・講師:大村 久吉さん  
 ※忘年会は17時にスタートです
 場所は高齢協 佐倉センター1階の炉端焼き「魚炉魚炉亭」 

これまでのC−PAKの活動状況を下記でご覧下さい。
http://www.npo-idn.com/c-pak/chiba-c-pak.htm

TOPへ

*************************************************************************
埼玉アドバイザーの会「シニアドさいたま」

「シニアドさいたま」の活動内容については、下記のブログをご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/seniad_saitama
【幹事役:山家 澂さん】

TOPへ

************************************************************************
IDN会員の募集のご案内

■ IDN会員募集中
NPO自立化(相互)支援ネットワークでは、正会員と賛助会員を募集しています。
*会員の方々には、会員の活動状況や情報を掲載した機関誌を、発行し配布いたします。
*会員の方々には、各プログラムへの参加に割引が適用されます。
*入会金及び年会費については「入会を考えている方に」を参考にして下さい。
*詳しいことをお知りになりたい方は、事務局までお問い合わせください。

■入会を考えている方に

  会員になるには,自分の意思(Will)がなんといっても大切です。少なくとも何のために入会しようとしているのか,目的を決めて入るのが賢明です。
  入会の手続きとしては,入会申込書と,入会金の支払いが必要になります。会員には2つのタイプがあります。どちらの会員になるかは,やはり自分の意思で決めて下さい。
・正会員:主体的に活動を行う会員で,総会の議決権を有する会員
・賛助会員:団体の主旨に賛同し,活動に参加する会員

会費には入会金と年会費とがあります。
 入会金は正会員が1万円,賛助会員が千円です。
 年会費は,正会員が年間一口1万円,賛助会員が一口千円です。
年会費を何口にするかも,ご自身の意思で決定して下さい。

メール送信先:idn@npo-idn.com

TOPへ

***********************************************************************
会員のホームページの紹介

■ブログもOK 自薦・他薦をお願いします

 メルマガIDN第69号(2月15日発行)よりホームページの紹介を開始しました。今回までに12名の方のページと「シニアドさいたま」のページを紹介しました。遠慮しないでどうぞ手を上げてください。以下に趣旨を再掲いたします。

 会員のホームページを紹介するコーナーを設けます。会員の顔をもっと見えやすくすることが主な目的です。会員相互の交流のきっかけになればと期待します。ご希望のあった方から順次紹介します。簡単な紹介で結構ですから下記あてにご連絡ください。メルマガIDNで紹介したホームページのURLをIDNのホームページに紹介します。
申し込み先:idn@npo-idn.com
これまでに登場した方のURLと紹介文をIDNのホームページ(こちら)でご覧になれます

TOPへ

**********************************************************************
アウトドアクラブ「たかお会」

■第34回の開催《金時山登山》の速報
10月31日(金)に箱根の金時山ハイキングを行いました。
当日は9名が参加しました(うち女性3名)。曇天でしたがハイキング日和。
乙女峠バス停で降り、乙女峠経由で金時山頂上へ登りました。
頂上は風が強かったですが富士山と芦ノ湖、仙石原等見ることができました。
頂上(1213m)で記念写真を撮った後、金時茶屋で金時娘(?)さんと息子さんに逢いました。その後、矢倉沢峠経由で無事全員下山しました。
仙石から箱根湯本へバスで出て日帰り温泉「湯蔵(ゆうぞう)」に入り疲れをいやしました。
楽しい一日を送ることができました。参加者の皆様お疲れ様でした。
<開催データ>
・日程:10月31日(金)(都合により実施日を1日延期しました。)
・場所:金時山(標高1213m)ハイキング
・参加者:9名
【幹事】東川征夫 (090-6166-7571)
     滝村紘一 (090-5587-5769)

TOPへ


*10**********************************************************************
IDNゴルフ会

■第6回 IDNゴルフ会コンペのご案内
  
今回は11月中旬なので、暖かい千葉にしました。
まだ1名の余裕があります。ふるってご参加ください。
・開催日:2008年11月20日(木)
・開催場所:東京湾カントリークラブ
 URL:http://www.accordiagolf.com/guide/3551440
 住所〒299-0243  千葉県 袖ケ浦市 蔵波1147
 TEL:0438-63-3211
 内房線 長浦駅より送迎バスで5〜10分
・プレー方式:乗用カート セルフ
・競技方式:18ホール、ストロークプレイ、ダブルペリア方式
・費用:一人当たり
 プレー費:約10,000円
 会  費:(賞品代、表彰式軽食費)4000円
・スタート時間とコース:9時41分 長浦コース
・アクセス
 館山自動車道:姉崎袖ヶ浦ICから5km、
 東京湾アクアライン:袖ヶ浦ICから15km 
 JR内房線:長浦駅から車で約5分(送迎バス8:30 8:45)
 アクアラインバス:袖ヶ浦バスターミナルから車で約15分 8:45(予約制)
・参加申し込み
   お問い合わせは下記へお願いします。
   IDNゴルフ会 idngolf@yahoogroups.jp
*参考:東京駅から内房線長浦駅の乗車ルート
     東京         千葉      曽我   長浦
     7:19 (横須賀線) 7:58/ 8:06 ― 8:16―  8:37 クラブバス8:45発
          7:17  (京葉線)  ――――――

■IDNゴルフ会のホームページをご覧ください
IDNゴルフ会の発足のお知らせと会員募集、
これまでの実施報告などこちらよりご覧ください
IDNのTOPページからもご覧になれます。

TOPへ

*11**********************************************************************
ふれあい広場

■山家 澂さん:《成年後見制度の紹介と映画鑑賞会》の案内
 私達のNPO法人ICCHシニアサロン川越では、11月21日(金)の午後に《成年後見制度の紹介と映画鑑賞会》を開催致します。場所は川越市西文化会館です。上映する映画はハンフリー・ボガートとイングリット・バークマン主演の《カサブランカ》です。
 これは、私達のNPO法人の事業理念の一つである“地域たまり場(オアシス)事業”の考えに基くものです。映画鑑賞会は、今後1〜2ヶ月に1度の割合で継続して実施して行きたいと考えています。

 映画鑑賞会が終った後は、その余韻を懇親会で話し合い、それがシニアの人達の楽しみの一つになればいいなと思って居ります。
詳細はNPO法人ICCHシニアサロン川越のホームページの案内をご覧下さい。
関心のある方は、気軽にお出かけ下さい。

■「ふれあい広場」について
皆様の近況・IDNに対する意見・催しもの案内・等など内容に制約はありません。
思わぬ出会いがあるかもしれません。
下記のメールアドレスへ自由に投稿して下さい。お待ちしています。
<mailto:merumaga-idn@npo-idn.com>

TOPへ

*12**********************************************************************
編集後記

■海を渡った伊万里【その2】 ツヴィンガー宮殿(ドレスデン)
 2006年にコンサートを聴くためにヨーロッパを訪れたとき、ベルリンのシャーロッテンブルク宮殿の《磁器陳列の間》を見に行った。「伊万里》や中国の磁器のコレクションにおいてドイツでは最古で最大であると自負している」と説明資料に書いてあった。
 《伊万里》については、ドレスデンのツヴィンガー宮殿のコレクションも有名であり、2008年にコンサートのツアーに行こうと決心した何番目かの理由が、ツヴィンガー宮殿の《伊万里》を見ることができることにあった。

ツヴィンガー宮殿
 ツヴィンガー宮殿は、ポーランド王でもあった選帝候のアウグスト強王の黄金時代に、建築家ペッペルマンと彫刻家ペルモーザが18年の歳月をかけて1728年に完成、18世紀のザクセン・バロック建築の最高傑作といわれている。
 1945年に第二次世界大戦で壊滅状態になり、1988-1992年にかけて修復された。現在は、この中に《ドレスデン陶磁美術館》があり、強王の膨大なコレクションを展示する博物館になっている。

有田ポーセリングパークの伊万里
 1993年に、有田に《有田ポーセリングパーク》が作られた。このテーマパークの目玉のひとつとして、ツヴィンガー宮殿の王冠門部分の建物が模して再現されている。
 1993年12月に帰省したときに、《陶磁の東西交流展》を見に行った。有田・デルフト・中国の相互影響を主なテーマとした、オランダハーグ美術館収蔵品を中心に68作品が展示されていた。
 パーク内のツヴィンガー宮殿には、伊万里港から積み出されてヨーロッパで珍重された磁器が里帰りして展示されていた。有田・デルフト・中国の三様の陶磁文化の交流を見ることが出来た。また、ツヴィンガー宮殿より里帰りして展示されている、古い時代の大型で美しく彩色された磁器の迫力に驚かされた。
 現在(2008年8月〜12月)《フェルメール展〜光の天才画家とデルフトの巨匠たち》が開催されているが、フェルメールのゆかりのデルフトに《伊万里》がたくさんもたらされたことをはじめて知った。

ツヴィンガー宮殿(ドレスデン) 王冠の門の正面(中庭側)

ドレスデン陶磁美術館のマイセンの展示
《伊万里》が海を渡る
 2005年に見た松岡美術館の展示室の古伊万里関連年表によると、「1650年から1757年の108年間に1,233,418品が輸出されており、中国船で運ばれたものも含めると727万品にも及ぶ」と書いてあった。

 中国の景徳鎮窯の磁器生産が17世紀の中ごろに中断することになった時、オランダ連合東インド会社(VOC)は、中国の影響を受けながらも独自の美的世界を展開した、有田で作られた磁器を買い付けた。1670年頃には柿右衛門様式が出来上がり、ヨーロッパでも人気を博した。

 以降、オランダの東洋貿易の隆盛によりオランダに集められた東洋磁器は、ヨーロッパ各国の王室や封建領主の居城を飾ることになった。中国や日本の磁器を装飾として部屋全体に用いる《陶磁装飾室》などが出現することになり、膨大な量の伊万里がヨーロッパに存在することになった。

ツヴィンガー宮殿の《ドレスデン陶磁美術館》
 《ドレスデン陶磁美術館》は17世紀および18世紀の中国・日本の磁器、18世紀のヨーロッパの磁器(マイセン磁器)を2万個以上所蔵している。その半分が東アジアで作られたもの。収集は、アウグスト強王(フリードリッヒ・アウグスト1世)の手で1710年から1730年にかけておこなわれた。
ドラゴンの壷(龍騎兵の壷)

 17〜18世紀のヨーロッパでは、中国や日本の磁器と漆器は《白亜の宝石》と呼ばれ、各国宮廷では極東の美術品に対する収集熱が起こっていた。アウグスト強王は、居城であったドレスデン城に東洋の青い器を飾りつけた《陶磁装飾室(ポルセレイン・キャビネット)》を作り、ドレスデン宮殿の対岸の宮殿を改装した《日本宮殿》に東洋の磁器を飾った。

 アウグスト強王は、プロイセンのフリードリヒ・ヴィルヘルム1世から多量の磁器(大きな壷・皿・鉢など)を購入した際に、自国の600人の龍騎兵と151個の磁器と交換した、という有名で悪評高い磁器収集ぶりを示す例がある。 《ドレスデン陶磁美術館》には12個の1メートルを越す中国の青花大壺《ドラゴンの壷(龍騎兵の壷)》を所蔵しているが、そのうちの7個が展示されていた。

 アウグスト強王は単に東洋の磁器を収集して飾るだけではなく、ザクセンの地で青い磁器を作ることを望み、エルベ川沿いの急峻な地形で要害として知られたケーニッヒシュタイン城内に研究室をつくった。磁器の製法の秘密の流出を恐れた王は拠点をマイセンのアルブレヒト城に移し、1710年頃に白磁の製造、1717年には染付け磁器の焼成に成功した。

 その後、日本の柿右衛門や中国の絵付けの技法をマイセンに取り入れた磁器が大量に生産されるようになった。《ドレスデン陶磁美術館》にはこのようにして生産されたマイセンの磁器が大量に展示されている。

 《ドレスデン陶磁美術館》の入り口に近いゾーン《The big wall arrangement》に青の染付け、赤絵、金襴手などの《伊万里》が整然と展示されている。3枚の写真で見るように、初期伊万里以降の《伊万里》の特徴を時系列的に理解できるような展示となっている。

青の染付け

柿右衛門様式 

金襴手など多彩な絵付け
 足利市にある栗田美術館は、これまでに行きたいと希望していて実現していない美術館である。同美術館の伊万里・柿右衛門・鍋島をぜひ見たいと思う。

 デルフトは、ロッテルダムとデン・ハーグとの中間に位置する街。17世紀にオランダの東インド会社を通じて中国から輸入された磁器に触発されて、デルフト焼と呼ばれる、白地に青(デルフト・ブルー)の彩色が施された陶磁器生み出された。これは、明の藍の染付けを写したものであり、日本の伊万里や柿右衛門の絵付けも模倣されて、デルフト独特の繊細な絵柄が誕生して今日に至っている。

 2008年11月1日〜12月23日に出光美術館で《やきものに親しむVI 陶磁の東西交流―景徳鎮・柿右衛門・古伊万里からデルフト・マイセン―》が開催されている。「17〜18世紀を中心に花開いた陶磁の東西交流を、中国・景徳鎮をふくむ東洋の磁器と、それらを熱心に写し、学んだヨーロッパの陶磁器との比較展示でご紹介」と案内されているので、暇を見つけて行ってみたい。

ベルリンのシャーロッテンブルク宮殿の《磁器陳列の間》はこちらをご覧ください
TOPへ

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇

今後このメールをご不要な方は、大変お手数ですが下記までお知らせ下さい。
自立化支援ネットワーク(IDN)事務所
・住所:東京都新宿区三栄町8-37 
・電話番号:03−3358−1958
・Eメール :idn@npo-idn.com

TOPへ

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇