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メルマガ IDN 【第177号】
Inter Depending Network


2009年 8月15日発行

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このメルマガは自立化(相互)支援ネットワーク(IDN)の会員の皆様と
これまでにIDNと関わりのあった方にお送りしています
お知りあいの方で、このメルマガをお送りしたら喜ばれる方をご紹介下さい
メルマガIDNのバックナンバーをこちらでご覧いただけます
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《第177号のご案内》
 IDNだより
  =IDNの活動状況を紹介します
 1.ふれあい充電講演会
  =第90回案内 シニア はつらつ人生へのヒント
                 〜高齢者支援活動経験を通じて〜
  =第91回予告 (仮)若田さんおかえりなさい〜宇宙ステーションの話〜
 2.シニアー情報生活アドバイザー講座
  =第72期(9/5開講)の開催案内
  =2009年 第73期〜第74期 開催予定
  =水戸で開催されるアドバイザー講座をIDNが支援します
  =アドバイザー養成講座 受講感想
    石黒 裕康さん(第69期)
    秋山 恵子さん(第71期)

 4.IDNパソコンひろば
  =09年9月の講座の案内
  =パソコン交流会(第3回)の案内
 5.キャリア学習推進プロジェクト
  =出前授業への参加のお誘い
 6.千葉アドバイザーの会「C−PAK」
  =次回(9月)の開催予告
 7.アドバイザー埼玉の会「シニアドさいたま」
 8.IDN会員募集のご案内
   =入会を考えている方に
 9.会員のホームページの紹介
10.アウトドアクラブ「たかお会」
  =第42回活動の案内:八ヶ岳山麓の坪庭と霧ヶ峰高原ハイキング
  =第43回活動の予告:笠ヶ岳登山と松川渓谷散策
11.IDNゴルフ会
  =次回(第9回)の予告
12.ふれあい広場
  =石黒裕康さん:コンサートへのお誘い〜チケットを差し上げます〜
  =品川ITサポーターズ:スイッチ作成講座の案内
編集後記
  =不透明な時代を先取りした画家 ゴーギャン
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IDNだより
IDNの最新の活動状況を紹介します。
ふれあい充電講演会 第90回(9月28日)の《シニア はつらつ人生へのヒント》の開催案内をしています
第91回(10月30日)の《国際宇宙ステーション(ISS)と日本》の予告をしています
シニア情報生活
   アドバイザー講座
IDNでの資格取得者が260名になりました
9月5日よりIDNの第72期を開催  水戸で開催の講座を支援します
IDNパソコンひろば
四谷ひろばで地域への貢献が出来、アドバイザーの活躍の場が広がっています
8月はお休み 9月の講座の内容を紹介しています
パソコン交流会 7月26日(日)に第2回の会を開催しました
第3回は9月12日(土)午後3時〜5時に開催します
キャリア学習推進
       プロジェクト
今年は羽澄さんが7月に大東文化大学で国際協力の話をしました
09年度は、若者のために貴方の貴重な経験を生かしてください
千葉アドバイザーグループ 
  《C−PAK》
09年9月10日に恒例の勉強会を開催します
本年の活動は、市の生涯学習センター、幼稚園協会、稲毛区公民館の講座です
アウトドアクラブ
  《たかお会》
第42回活動:9月3日〜4日に《坪庭と霧ヶ峰高原ハイキング》の内容が決まりました
第43回活動:10月8日〜10日《笠ヶ岳登山と松川渓谷散策》の予告をしています
アウトドアクラブ
  《IDNゴルフ会》
5月28日(木)に東京湾CCで第8回を開催しました
次回(第9回)は10月8日(木)に開催予定の日程を変更し、後日案内します
ふれあい広場
チケットを進呈するコンサートへのお誘いの案内をしています
品川ITサポーターズ主催の《スイッチ作成講座》の案内をしています

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ふれあい充電講演会


■第90回の開催案内 シニア はつらつ人生へのヒント〜高齢者支援活動経験を通じて〜
 《後期高齢者》なる不愉快な新造語を生み出したこのご時世にめげずに、エイジングブライト(歳と伴に輝き)を指す我々シニア人生に何が必要でしょうか?
 成年後見とは! 認知症とは! 生前贈与とは! 遺言とは! 熟年離婚とは! などなど

 今回は《成年後見人》として高齢者支援活動を推進している小川 裕二氏の豊富な経験をもとに、貴重なお話を伺います。
我々の生き様へのヒントを見出しましょう。
 
・開催日時:09年9月28日(月)18:00-19:30
・テーマ: シニア はつらつ人生へのヒント
                〜高齢者支援活動経験を通じて〜
・会場:四谷ひろば コミュニティールーム
     〒160-0004 新宿区四谷4-20
     詳細は下記をご覧ください
      http://www.yotsuya-hiroba.jp/chizu.pdf
・会費:会員1000円 ビジター1500円
     懇親会費:2500円
・申し込み先:kouenkai@npo-idn.com
・締めきり:9月25日(金)
・今回のコーディネーター:羽澄勝です
・緊急連絡:080-5385-4412(羽澄携帯へ)

小川 裕二氏のご紹介
 大学卒業後、某都市銀行に入行、旧通産省派遣、労働組合委員長、支店長などと異色の経歴を残し早期退職
爾後、念願の福祉の分野へ進む
社会福祉士、ホームヘルパー1級、福祉住環境コーディネーター2級の資格を取得
地域における利用者本位の福祉のために独立型社会福祉士事務所を開設
成年後見制度を中心に活動中
NPO法人PACガーディアンズ理事、同専門家委員長の要職をこなしながら、千葉家裁の調停委員をも務めている

■第91回(10月30日)の開催予告 (仮)若田さんおかえりなさい〜国際宇宙ステーション(ISS)と日本〜
先日若田さんがミッションを終えて無事帰還しました。
10月には《国際宇宙ステーション(ISS)と日本》の話を予定しています。
次号で詳細の案内をいたします。ご予定ください。
・日時:10月30日(金) 15:00−17:00
・テーマ:(仮)若田さんおかえりなさい〜国際宇宙ステーション(ISS)と日本〜
・場所:四谷ひろば
・講師:樋口周嘉氏(元三菱重工業で宇宙関連の開発に携わる)
・講演内容:講師のレジュメより
 (1)先ず初めに、「国際宇宙ステーション(ISS)」とは如何なるものかを簡単にお話しし
 (2)次に、1982年の米国で構想検討が始められ、その後紆余曲折を経て漸く1998年から建設が始められ、
    2010年の完成を迎えようとしているISS開発の歴史を
 (3)日本での本格的開発開始の最初の時期に、後に日本の実験棟の開発の中心となる企業で
    第一線の責任者として関わった者の感慨を持ってお話しします。
 (4)その後は、完成が近付いたISSの現在の状況、今後の利用計画等についてお話しします。

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シニア情報生活アドバイザー講座

■72期(東京 四谷ひろば会場):開講の案内
・第72期:2009年9月5日(土)〜10月3日(土) すべて土曜日
・会場:四谷ひろば
     〒160-0004 新宿区四谷4-20
詳細は下記をご覧ください
http://www.npo-idn.com/senior2.htm

■2009年 第73期〜第74期 開催予定
73期:10月17日(土)〜11月14日(土)
74期:11月21日(土)〜12月19日(土)
(注)5日間のカリキュラムは72期と同じです


■水戸で開催されるアドバイザー講座をIDNが支援します
 IDNでアドバイザーの認定を受けた森田 出さんが所属する団体が水戸で開催するアドバイザー講座(第1回目)を支援することになりました。
・主催:茨城NPOセンター・コモンズ
・開催期間:2009年9月26日(土)〜2009年10月31日(土)
・開催場所:茨城県水戸生涯学習センター
5日間のプログラムはIDNで実施する講座と同じです。
詳細は下記よりご覧ください
http://www.npocommons.org/
水戸近郊の方で受講希望の方は上記のURLより申し込んでください。

■シニア情報生活アドバイザー養成講座 受講感想
石黒 裕康さん(第69期)
 諸般の事情で、それまでの職を離れ、次のステップを考えていた折、たまたま、シニア情報生活アドバイザーというものがあり、養成講座が開催されている、という事をIDNのホームページで見つけました。
 折しも、八十路にさしかかった叔母から、パソコンを新調したいと相談を受けていた時期でもあり、何か役に立つのではないかと考えて受講することにしました。
 元々、コンピュータネットワークの構築や管理、Webサイトの運営、パソコンのヘルプデスクなどの仕事を経験していたので、技術的な内容は十分に理解できたと思っています。
と ころが、自分が理解していることを、自分の言葉で話すことは容易であっても、聞き手の思考プロセスに合わせて、言葉を選び、聞き手が分かるように話すことの難しさを改めて思い起こし、基本を守ることの大切さを再認識する良い機会だったと感じています。
 最後になりましたが、講師の皆様のみならず、受講生の皆様からも、様々な知見を得られたことに感謝しております。 

秋山 恵子さん(第71期

 講習会場に入った途端、場違いの所に来てしまったと思いました。予感的中、何も解らない私にとって大変な一ヶ月でした。でも、ご一緒したメンバーがとても親切な方々でしたので最後まで頑張れた気がします。
 先生方にも、とても熱心に温かくご指導いただき感謝の気持でいっぱいです。有難うございました。
受講したことにより、自分がいかにパソコンの知識がないということを実感し、落ちこぼれのような気分も味わいましたが、この講座に挑戦し経験できたことは私にとって得難い体験でした。
 これを良い機会に、楽しみながらもっと勉強していきたいと思います。

■「シニア情報生活アドバイザー」養成講座とは
  この講座は、高齢期の生活に密着した、情報技術(パソコンやネットワーク)の楽しい活用方法を教えることが出来る人を養成する講座です。IDNはこれまでに67回(70期まで)の講座を開催し、260名のシニア情報生活アドバイザーを養成した実績を持っています。 NPO(特定非営利活動法人)「自立化支援ネットワーク」(略称IDN)は、「ニューメディア開発協会」(経済産業省の外郭団体)が認定する「シニア情報生活アドバイザー講座」の養成講座実施団体に指定されています。

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IDNパソコンひろば

■09年9月の講座の案内
初心者向けの講座
 はじめてのパソコン
 インターネットと電子メール
 Word入門
ステップアップ講座:講座を受講された方を対象にした講座
 ワード&エクセル
 ワード&エクセル(Office2007) 

パソコン交流会(第2回)風景:磯貝さんのプレゼンテーション

補習講座:日本語の入力
補習講座:インターネットの利用

日程や講座の内容などの詳細はこちらをご覧ください

パソコン交流会(第3回)の開催案内
9月のパソコン交流会を下記の通り開催致します。
ご参加くださいますよう、よろしくお願いします。
・日時:9月12日(土曜日)午後2時30分〜4時30分
・場所:四谷ひろば B館2階コミュニティ1
・話題提供:鈴木友里様「パワポの便利な使い方」その他
・会費:500円
・出欠連絡:mailto:idn-pcex-owner@yahoogroups.jp
お早めにご連絡ください
【レポート:長谷川久之リーダー】

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キャリア学習推進プロジェクト

■出前授業への参加のお誘い

 IDNにおいては発足当時から、会員がこれまでにいろいろな分野で、貴重な経験を積み重ねながら育んできたキャリアを、次世代に継承していくことを通じて、会員の社会貢献と生きがいを見出していくことを活動テーマに考えています。

 経験した方々の感想は、伝授したい自分の経験と知識を、学生達に伝えることが如何に難しいか、しかし彼らの顔が理解した反応に輝いた時は、言い知れぬ達成感が湧き出てくると。

 またIDNの会員の皆さんへのメッセージは、私たちにとってはごく普通の経験が、学生たちにとっては通常の授業では得ることのできない貴重な蓄積となるので、あまり難しく考えず気楽に取り組むといいのではないか、教えることから得る達成感はまた格別である、ということです。
 当面は、試行錯誤を重ねながら進めて生きたいと考えています。メルマガに、経験者の感想や次の講師募集を掲載します。

09年度は、若者のために貴方の貴重な経験を生かしてください。
【リーダー:羽澄 勝さん  サブリーダー:武田康男さん】

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千葉アドバイザーグループ C−PAK 

■次回勉強会予告
・日時:9月10日(木) 14:00〜16:00
・場所:高齢協 佐倉センター2階
・講師:津田 啓さん
・テーマ:未定

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埼玉アドバイザーの会「シニアドさいたま」

《シニアドさいたま》の活動内容については、下記のブログをご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/seniad_saitama
【幹事役:山家 澂さん】

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IDN会員の募集のご案内

■ IDN会員募集中
NPO自立化(相互)支援ネットワークでは、正会員と賛助会員を募集しています。
*会員の方々には、会員の活動状況や情報を掲載した機関誌を、発行し配布いたします。
*会員の方々には、各プログラムへの参加に割引が適用されます。
*入会金及び年会費については「入会を考えている方に」を参考にして下さい。
*詳しいことをお知りになりたい方は、事務局までお問い合わせください。

■入会を考えている方に

  会員になるには,自分の意思(Will)がなんといっても大切です。少なくとも何のために入会しようとしているのか,目的を決めて入るのが賢明です。
  入会の手続きとしては,入会申込書と,入会金の支払いが必要になります。会員には2つのタイプがあります。どちらの会員になるかは,やはり自分の意思で決めて下さい。
・正会員:主体的に活動を行う会員で,総会の議決権を有する会員
・賛助会員:団体の主旨に賛同し,活動に参加する会員

会費には入会金と年会費とがあります。
 入会金は正会員が1万円,賛助会員が千円です。
 年会費は,正会員が年間一口1万円,賛助会員が一口千円です。
年会費を何口にするかも,ご自身の意思で決定して下さい。

メール送信先:idn@npo-idn.com
 *申し込みをして2日間応答がない場合は、ご面倒ですが、下記にお電話ください。
   電話番号:03−3358−1958

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会員のホームページの紹介

■ブログもOK 自薦・他薦をお願いします
 ホームページを紹介するコーナーです。遠慮しないでどうぞ手を上げてください。

【趣旨】
会員のホームページを紹介するコーナーを設けます。会員の顔をもっと見えやすくすることが主な目的です。会員相互の交流のきっかけになればと期待します。ご希望のあった方から順次紹介します。簡単な紹介で結構ですから下記あてにご連絡ください。メルマガIDNで紹介したホームページのURLをIDNのホームページに紹介します。
申し込み先:merumaga-idn@npo-idn.com
これまでに登場した方のURLと紹介文をIDNのホームページでご覧になれます

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アウトドアクラブ「たかお会」

■第42回活動の案内:八ヶ岳山麓の坪庭と霧ヶ峰高原ハイキング
第42回活動は、八ヶ岳山麓の坪庭と霧ヶ峰高原ハイキングを計画しました。
車の手配や蓼科山荘の予約がありましたので、参加申し込みは8月3日に締め切らせていただきました。
11名の方が参加申し込みがありました。
活動の詳細計画書を8月13日に、たかお会メーリングリストで配信しました。
また、ホームページの活動計画にも掲載しています。参加者の方はご覧ください。

■第43回活動の予告:笠ヶ岳登山と松川渓谷散策
・開催日時:10月8日〜10日
・内容:笠ヶ岳登山と松川渓谷散策
参加希望者は予定に組み入れておいてください。
【たかお会幹事:東川・滝村】

たかお会の活動状況はホームページをご覧下さい。

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*10*******************************************************************************************
IDNゴルフ会

■次回(第9回)の予告
・開催日:2009年10月8日(木) 予定を変更し、後日連絡いたします
・開催場所:未定

■IDNゴルフ会のホームページをご覧ください
IDNゴルフ会の発足のお知らせと会員募集、
これまでの実施報告などこちらよりご覧ください
IDNのTOPページからもご覧になれます。

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ふれあい広場

■石黒 裕康さん(アドバイザー第69期):コンサートへのお誘い〜チケットを差し上げます〜
過日、アドバイザー講座第71期打上げ会の席上で話題に上りました、
石黒さんが所属するアマチュアオーケストラの演奏会の情報です。
聴いてみたいと希望される方は石黒さん宛に申し込んでください。
無料チケットを差し上げます。(枚数制限はありません)
・団名:オーケストラ・エレティール
・日時:2009年10月4日(日)13:00(開場) 13:30(開演)
・場所:すみだトリフォニーホール 大ホール
・指揮:新田ユリ
・独奏:宮川正雪(東京フィルハーモニー交響楽団ヴァイオリン奏者)
・曲目:芥川也寸志 交響管弦楽のための音楽
     ハチャトゥリアン ヴァイオリン協奏曲
      ショスタコーヴィチ 交響曲第7番「レニングラード」
・申し込み先:石黒裕康さん kh-ishiguro@hi-ho.ne.jp
*尚、演奏会情報、オーケストラに関する情報は、
 下記URLよりご覧ください。
 URL = http://www.eltl.org/

■品川ITサポーターズ:スイッチ作成講座の案内
マウスを動かすことができない、、、でも、その人に合うスイッチがあれば、パソコンを操作することができます。
簡単な工作で、スイッチを作ることができます。
腕に覚えのある方もない方も、小学校の工作のノリで楽しめます。
ご都合がつきましたら、ぜひご参加ください。
・場所:荏原第三区民集会所(品川区平塚1-13-18)
・日時:9月6日(日) 10時〜15時(午前だけ、午後だけの参加も可)
・内容:10時〜11時30分 ゲームパッド改造講座
    12時30分〜14時30分 スイッチ作成講座
・費用:1,000円(ゲームパッド、スイッチ等の実費、半日参加は500円)

はんだごて等は、こちらでも準備しておきます。
昼食はご自身で用意してください。
参加を希望される方は事前に下記迄メールでお知らせください。
連絡先:info@shinagawa-its.org

■「ふれあい広場」について
皆様の近況・IDNに対する意見・催しもの案内・等など内容に制約はありません。
思わぬ出会いがあるかもしれません。
下記のメールアドレスへ自由に投稿して下さい。お待ちしています。
merumaga-idn@npo-idn.com

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*12*******************************************************************************************
編集後記

不透明な時代を先取りした画家 ゴーギャン


ゴーギャン展のちらし
 東京国立近代美術館で開催されているゴーギャン展を見た。(開催期間:09年7月3日〜9月23日) 名古屋ボストン美術館に引き続いて東京で開催されたもので、今回は、ボストン美術館より初来日の《我々はどこから来たか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか》を中心に、53点が展示されていた。《われわれは〜》は、ボストン美術館と名古屋ボストン美術館が姉妹館提携を結んでいる縁で初来日した。大規模なゴーギャン展は1987年に同美術館で開催されて以来のことである。

ポール・ゴーギャン
 芸術新潮の09年7月号に《特集 ゴーギャンという人生》が組まれている。この特集では、ゴーギャンについて多面的に掘り下げているが、岡 彩雲が、『ポール豪顔とノアノア(達磨堂文学界)』という本を書いたことが紹介されている。ゴーギャンを《豪顔》と表現していることを大変面白いと思った。

 そのゴーギャンは1848年にパリで生まれた。インカとスペインの血を受けているという。幼少期の4年間を南米のペルーの首都リマで過ごし、7歳の時にフランスのオルレアンに帰る。17歳の時、見習い水夫として商船に乗り込み6年間を海上で過ごす。
 1871年に海軍兵役を終えた23歳のゴーギャンは株式仲買会社に勤める。翌年にメットと結婚し5人の子供をもうける。
 ゴーギャンは株式仲買人として成功を収めるが、35歳の時(1883年)に,経済不況をきっかけに、「今日から私は毎日絵を書くつもりだ」と言って、株式仲買会社をやめてしまう。

 画家になる決心をして以来、ルーアン、コペンハーゲン、ポン・タヴェン、パナマ(運河の建設の人夫として)、ポン・タヴェン、南仏のアルル(黄色い家でゴッホとの共同生活を送る)、ポン・タヴェンと住まいを変えながら画家となり、独自の様式を創造する。

 自らを《野蛮人》と位置づけたゴーギャンは、新天地を求めて1891年4月にタヒチに向けて出発。ゴーギャンは新鮮な目でタヒチの風景や生活、タヒチ女性を描いた。2年間の第1次のタヒチ滞在を終えて1893年8月にマルセイユにもどる。

 帰国してパリで個展を開くが、パリ画壇の手痛い無視と冷笑を受ける。ゴーギャンは、タヒチの作品を理解してもらうために、タヒチ滞在記『ノアノア(かぐわしき香り)』を書く。

 1895年7月に、フランスへは再び戻らない決意でマルセイユを発ち、再びタヒチに向かう。ゴーギャンは健康の不安にかられながら、《生活するひとりの原始人》として多くの傑作を描いた。
 1897年彼の最高傑作であり、遺言ともいえる《我々はどこから来たか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか》を描いた。

 1901年にゴーギャンは、タヒチを去り、さらに《野蛮》が残るマルキーズ諸島のヒヴァ・オア島へ移る。堕落した文明を憎悪し、原始と野生を求め続けたゴーギャンは、1903年5月8日の朝、急激な心臓麻痺で死ぬ。ゴーギャンが55歳の時。

《白い馬》との出会い

白い馬 (オルセー美術館で1989年に撮影)
 私が最初にゴーギャンに興味を持ったのは1973年にルーブル美術館に行ったときのこと。当時のルーブルでは、印象派の絵画は別館にあった。本館の有名な絵画や彫刻を見る前に案内図を頼りに別館に行き、印象派の絵をたくさん見た。その中にゴーギャンもあり、最も気に入ったのは《白い馬(1898年)》だった。

ゴーギャン展 1987年 東京国立近代美術館
 1987年3月から5月に東京国立近代美術館でゴーギャン展が開催された。出品作品一覧によると、1880年から1902年までの絵画に彫刻を含めて151点が展示されている。ゴーギャンをまとめてこれだけ見てく圧倒された。
 全世界からゴーギャンが集められたようで、特にエルミタージュ美術館のゴーギャンが大量に展示されていたのが印象的だった。しかし、ルーブルからは出展がなくゴーギャン展としては不満だったが、前年の1986年12月にオルセー美術館が開館しており、印象派の作品はルーブルからにオルセー移管された。開館当初にゴーギャンの不在が許せなかった事情もうなずける。

《白い馬》との再会
 次に「白い馬」に再会したのは、1989年の秋にオルセー美術館に行った時のことである。《ヨーロッパ技術開発国際化システム調査団》の一員としてパリを訪れた夜のパーティーの席で、奥さんが絵描きというDr.E.SPITZさんが奥さんに電話して《白い馬》のありかを確かめてくれた。「オルセーの3階に確かにある、《白い馬》は少し青くなっているよ」とジョークを交えて教えてくれた。
 次の日は土曜日で調査団の休日。オルセー美術館にはゴーギャンのコーナーがあり、《白い馬》に再開した。大好きな「ヴァイルマチ(1897-98年)」や最後の作品といわれている《雪のブルターニュ風景(1903年)》などゴーギャンを満喫した。

 オルセー美術館では、写真撮影が許されており、許可をもらった人が絵画の前に画架をたて描いているのを見て驚いたことを記憶している。このとき撮影したネガを見ると、絵画としては17点の写真が写っている。

《我々はどこから来たか、我々は何者か、我々はどこに行くのか》との出会いと再会
 ゴーギャンが第2次タヒチ時代に描いた《我々はどこから来たか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか》を見たいと長い間思っていた。1995年に《米国テクノ・エコノミックス調査団》の一員としてボストンにも行くことになりチャンス到来、ボストン美術館で139×375cmの大作に対面した。

 この絵にはゴーギャンのこれまでの試みがすべてつぎ込まれている。ゴーギャンは病や困窮に苦しみ、最愛の娘アリアーヌの死を知り絶望の淵に沈む。彼は自殺を決意し、彼の遺言ともいえるこの絵を1897年の12月に描いた。その後、自殺を図るが未遂に終わる。

 この絵に対するゴーギャンの思いは、翌年に友人(モンフレー)に送った手紙で知ることが出来る。「私は12月に死ぬつもりだった。死ぬ前に、たえず念頭にあった大作を描こうと思った。まるひと月の間、夜も昼も、私はこれまでにない情熱をこめて仕事をした。そうとも、これは・・・(中略)私は死を前にして全精力を傾け、ひどい悪条件に苦しみながら、情熱をこめてこれを描いた・・・」。これに続いて、絵の中のシーンの説明をしている。

 この絵の題がこの絵のすべてを語っている。右から左へと物語になっており、《生誕》、《日常》、《死》を寓意的に表している。ゴーギャンはパリで個展を開くにあたって、モチーフを説明するために9枚の絵を展示しており、それぞれに興味深い内容がこめられているが、ここでは省略する。


我々はどこから来たか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか (ゴーギャン展の ちらし より)

 《かぐわしき大地》は大原美術館で、《海辺に立つブルターニュの少女たち》は国立西洋美術館でも見ることができる。ゴーギャンの宝庫はパリの《オルセー美術館》であり、サンクト・ペテルブルグの《エルミタージュ美術館》であろう。オルセーとエルミタージュからの作品がない50点ほどのゴーギャン展は少し寂しいと思う。
 しかし、今回の展示の圧巻は《我々はどこから来たか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか》であり、この一枚を見るだけで十分に満足できるものである。
 また、《ノアノア(かぐわしき香り)》のための連作版画が、ゴーギャン自身の摺り、ロワ版、ポーラ(ゴーギャンの四男)版が比較して見ることが出来るように展示がされていたことも特筆して良いであろう。

 なぜゴーギャンに惹かれるのか。色、形態(フォルム)、自然と楽園、力強さ、新しいことへの冒険心、強烈な自己主張、波乱万丈の生涯、不遇の中でのがんばり、自由な暮しへの憧れ、・・・・・・。ゴーギャンは、不透明な時代を先取りした画家として今日多くの人に受け入れられ、評価されている、と私は思う。【生部 圭助】

【参考とした資料の主なもの】
・図集(カタログ):ゴーギャン展 1987年 東京国立近代美術館/2009年 東京国立近代美術館
・特集 ゴーギャンという人生 芸術新潮 2009年7月号
・福永 武彦:ゴーギャンの世界 1993年 講談社
・東野 芳明:ゴーギャン 世界の美術20 Gauguin 1964年 河出書房新社
・アサヒグラフ別冊美術特集 ゴーギャン 1990年12月
・NHK 楽園の絵は百年の時を越えて〜ゴーギャンと日本〜 09年7月20日放送
・新聞記事:ゴーギャン 文明と野生(日経新聞 94年10月23日・30日・11月6日・13日)/ゴーギャン展紹介(朝日新聞 09年5月27日

・メルマガIDN42号


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自立化支援ネットワーク(IDN)事務所
・住所:東京都新宿区三栄町8-37 
・電話番号:03−3358−1958
・Eメール :idn@npo-idn.com
 *申し込みをして2日間応答がない場合は、ご面倒ですが、上記にお電話ください。

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