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                                 メルマガ IDN 【第28号】
                                    Inter Depending Network
                                    2003年6月1日発行
                                     
                       
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                                   《28号のご案内》

1.ふれあい充電講演会   
  =6月の案内:再掲
     6月16日(月)金田和友氏(当会理事)による「無季俳句と詩書画の教室」のお知らせ

2.シニアー情報生活アドバイザー講座
  =第16期:5月25日に開講
     
3.学生,社会人の進路相談
  =若林律子さん:自分はどうしたいのかを考えることも必要

4.下関支部レポート
  =須磨幸蔵先生講演会に113名出席

5.武兵衛とokokmanの「楽しくパソコンライフ」
  =ヘッダー/フッターを左右の余白に設定する

6.伊藤政弘さんの連載「アラスカ紀行・後編」
  =連載第11回 「 コロンビア大氷河クルーズ 」
 
7.IDN会員募集のご案内

8.新会員の紹介

9.ふれあい広場
 =3名の方の投稿
 =佐藤昌子さんの連載:渡るアメリカに鬼はなし<マラソンおばさんとアメリカの子供達との交流>

10.編集後記

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1.ふれあい充電講演会

■6月の案内:金田和友氏(当会理事)による「無季俳句と詩書画の教室」
いつもIDNに温かいご支援を頂き、有難うございます。6月の例会は、金田さんにお願いしました。皆さん、ふるってご参加ください

・日時:6月16日(月) PM6:00〜8:30  受付は5:30より
・会場:池袋西口より徒歩7分・豊島区立勤労福祉会館(03―3980―3131)6階会議室
     地図がお入用の方は、下記の林または中川までご一報ください。
・会費:会員2,000円  非会員2,500円  (懇親会の費用を含む)          

=和散人こと金田和友さんの言葉=
  いつの頃からか五七五を捻るようになったが、最近季語と17音に縛られないで、印象に残ったことを五七五にして書き留める、という融通無碍な句作をやるようになってから、気楽にいろいろなことができるようになった。

美しいと 思う心が 美しい(相田みつをの詩を読んで)
妙智力 花は自然に 咲いて散る  (良寛の研究会で)
いたらない故に女(男)の持つ魅力  (クラブのママと)
自然無為 桃栗三年 柿八年  (庭の柿をいただいて)
南無観音 茗荷頂戴つかまつる(観音巡りのお寺の庭で)

  万句作れば白眉の一句ありで、中には子や孫に遺したい名句(?)もあって、これを筆で書き残そうと思い始めた。更にそれに相応しい画を書き加えることができれば素晴らしいなと考えた。以来一筆画の方も、山と水、雲水、菊の花、こけし、地蔵、翁など練習を繰り返してきた。
 正式に俳句も墨絵も教わったことのない私でも、僅か4,5年で個展(古希の記念に)を開けそうなところにきた、ということを実演をまじえてご披露し、同好の士を募りたいという想いです。大事な"後半生"を心豊かに過ごしゆく方法の一つとして、また子孫に人生の大切なものを伝えるよすがとして、ご一緒に、いとも気楽に筆をもってみませんか?

・申込窓口:中川 03―3869―0315
 準備の都合がありますので、早めにご連絡ください。
・当日持参していただくもの:小筆

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2.シニア情報生活アドバイザー講座

■ 「シニア情報生活アドバイザー」養成講座とは
この講座は、高齢期の生活に密着した、情報技術(パソコンやネットワーク)の楽しい活用方法を教えることが出来る人を養成する講座です。
NPO(特定非営利活動法人)「自立化支援ネットワーク」(略称IDN)は、「ニューメディア開発協会」(経済産業省の外郭団体)が認定する「シニア情報生活アドバイザー講座」の養成講座実施団体に指定されています。

■ 「シニア情報生活アドバイザー」養成講座第16期
5月18日に開講、6月21日に終了します

■ アドバイザー養成講座受講感想:鈴木敏雄さん(14期受講生)
  楽しい講座でした。自己流でほんの僅かの機能しか使わずそれでもパソコンを使えると自己満足をしていましたが、基礎的講座であるのになんと知らなかったことばかりで、自分に対する、お役立ちの方が多かった講座でした。
  これからは多くのお友達と交流の場を逃さず、偏った自分を広げるのに役立てたいと思っています。さらにブラッシュ・アップをはかり黒子的役割で、皆さんのお役に少しでもなれたらいいなと気持ちを引き締めております。
講座の際には平田先生、三好先生には随分とお世話になりました。最後までくじける私を引っぱって行って下さったこと、お礼申し上げます。

■ アドバイザー養成講座受講感想:山室輝弘さん(14期受講生)
 平田先生、生部先生、三好先生の熱心なご指導に助けられ「認定証」を取得することができました。どうもありがとうございました。 
 講座の内容については、あまりにもテキスト通りで物足りなさを感じました。受講者のレベルやパソコン界の進展に対応する内容を加味したほうが良いのではないでしょうか? 特に、シニアがパソコンに親しむには電子メールとインターネットの利用が早道ですからコンピュータウィルスへの対処が今や最も基本的なネチケットと言えます。今後は是非ウィルス対策を取り上げていただきたく要望いたします。
 資格は持っているだけでは意味がありません。生かすことを模索したいと思っています。          

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3.学生,社会人の進路相談をいたします

■若林律子さん:自分はどうしたいのかを考えることも必要
  若林律子さんは、中学一年と小5の男のお子さんを育てながら、保育所の給食の仕事をしています。2ヶ月に一度の人間関係を中心としたPPS研究会に出席して、熱心に勉強しています。
  先日の研究会では、薬学の研究者を養成している堀江さんから「人間の思いが純化され、集中されると、劣勢のDNAを活性化することができる」という新説が披露され注目されました。このことに関連して、若林さんから次のメールをいただきましたので、ご本人の了解を得て掲載致します。

先日は、ご挨拶もせず、失礼してしまい申し訳ありませんでした。
  次回のPPS研究会は残念ながら、7/12〜7/14の日程で組合の青年女性夏期交流集会参加のため欠席させていただきます。

  今回のお話もすごく自分にとりまして考えさせられる問題で参加してよかったと思っております。話題になっていた「想い」、「意欲」。これは本当に大切なことと自分自身も思っています。
 
  自分が子育ての中、いろいろな人とのかかわりで相手がどう思っているのか、どうすれば自分の想いが伝えられるのか日々、悩んでいます。堀江さんともよく討論するのですが、人とのかかわりのなかで人に気を使って相手を喜ばそうとかそのことばかり考えていて、自分というものを見失っていることが時にはあります。

  でも最近は、自分はどうしたいのかを考えることも必要ではないかと思います。自分自身を大切にできるからこそ、人へもその心遣いができるのでは・・・と。まずは、自分を愛すること。自分自身を褒めてあげることでもっと生き生き生きられて楽しい時間がすごせるのではないでしょうか?
 
  子育ては、色々な問題を運んできてくれますが、その分、楽しいし、自分自身も人として知らず知らずのうちに育っているような気がします。21世紀を担う子供たちがもっといきいき自由に生きられるような社会を作ってあげたいし、彼ら自身もいつも夢と希望を輝かせて生きていく力を備えてあげたいと思っています。
(レポート:奈良原理事長)

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4.下関支部レポート

■須磨幸蔵先生講演会に113名出席
  IDN下関支部主催の"ふれあい充電講演会"が、5月24日午後5時から東京第一ホテル下関で行われ、東京在住の仲間からの呼びかけもあって、113名の人々が参加しました。出席者は、下関在住の直木賞作家古川薫先生、母校の下関西高内田校長先生、循環器系のお医者さん10名をはじめ、県会議員の先生など、ほぼ男女半数で用意された席は満席になりました。

  当日は、開演一時間前から映写機とスライドの用意などをする予定でしたが、新聞記者のインタービュウ―をはじめ、久しぶりに須磨先生に会いにきた人たちが次々に挨拶に見え、準備もできないありさまでした。しかし、講演が始まると「人は死ぬまでに二十億回、一日十万回心臓が鼓動する」というやさしいお話から始まり、映写機も快調に作動して、訥々と話される須磨先生の語りに聴衆はすっかり魅了されました.そして心臓医学の進歩に、日本人が明治の時代からノーベル賞級の貢献をしていることが感動とともに理解できました。

やがて一時間半という時間があっという間に経ちました。

  引き続き行われた懇親会では、あちこちに先生を囲んで記念撮影の輪が広がり、和やかな雰囲気の中でふれあいの会話が弾みました。私は司会者の役得で、「乗り物の中ではペースメーカーに異常があるので携帯電話はご遠慮ください」というのはなぜですかと尋ねねましたところ、「実際には22センチ離れていれば異常ありません」という知識もこっそりいただきました。

  帰りのタクシーで運転手さんが「私も先生と同じ関西小学校の卒業生です」といったという会話がある参会者からも伝えられ、先生の帰郷講演の話題は、お人柄の庶民性とともに、町の隅々まで伝わっていることが分かりました。先生からは、新著「田原淳の生涯」30冊がIDNに寄贈されたことをお伝えして、心からの感謝とともにご報告とさせていただきます。
  (レポート:藤本義彦さん)

ふれあい広場に、須磨幸蔵さんの「下関での"ふれあい充電講演会"を終えて」を掲載しています。

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5.武兵衛とokokmanのリレー連載「楽しくパソコンライフ」
 連載25回 ― ヘッダー/フッターを左右の余白に設定する ― 

 Wordのヘッダー/フッターは、上下余白に入力領域が設定されていて、本文とは直接関係無く、資料説明や日付、ページ数など表示できるようになっています。 このヘッダー/フッターを左右の余白や本文の背景に設定すると一層楽しくなると思います。

 先ず、メニューの「表示」→「ヘッダーとフッター」を実行して、ヘッダー/フッターの編集モードにします。上下余白に入力領域が表示されますが、今回は左右余白に入れますので、上下の入力領域はそのまま放っておいて構いません。左右の余白に文字を入力する場合は、テキストボックスを使います。縦書きまたは横書きテキストボックスで領域設定し、住所や会社のロゴなど入力します。

 用紙の真ん中に、領域設定した場合は、本文の背景に透かし文字や画像を入れたように表示されます。左右余白に、俳句など一句入れておくなどすると洒落ていますね。編集の最後に「テキストボックスの書式設定」の“レイアウト”で配置を[背面]にし、また、“色と線”で塗りつぶしや線の有無などの設定を忘れないようにします。
 入力が終わったら、ヘッダーとフッターの編集モードを閉じて、本文の編集画面に戻ります。

 普通にテキストボックスで入力した場合は、そのページだけの表示ですが、このヘッダー/フッター機能を使うと全ページに同じ透かし文字やロゴ、住所などが反映されます。
(今回の担当:岡角 興次さん)

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今後,このコーナを皆さんとともに充実させて行きたいと思います。
ワードやエクセル,ブラウザやメーラーなどで,こんな時どうするとか,こんなこと出来ないかとか,また,こんなことが出来るよとか,ここは違うぞとか,ご質問やご意見がありましたら,気軽に下記のアドレスまでメールを下さい。出来る限り掲載して行きたいと考えています。
 
mailto:tanoshiku-pc@npo-idn.com

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6.伊藤政弘さんの連載「アラスカ紀行  後編」
第11回 ― コロンビア大氷河クルーズ ―

 「Gray Line of Alaska」のコロンビア大氷河クルーズ(1泊2日)に参加した。といっても、初日はクルーズ船にはまったく乗らない。初日はアンカレッジからバスでチュガッチ山脈をぐるりと一周して(グレナン経由)バルディーズにいたる旅となる。途中マタヌスカ氷河を横目に、広大な大地をドライブする。まだ観光時期には早いので(6月1日)、乗客は5人のリラックスした旅となった。新緑が美しく、残雪の山々や、氷河の組み合わせの景色は、まったく贅沢な気持ちになる。どこまでもまっすぐな道と気持ちよさで、つい目の前の幕がおりてしまう。

  ふと目を覚ますと、バスは坂道にさしかかっていた。どうやら峠越えのようである。トンプソン峠である。すると、景色は一変した。いまし方まで、新緑の美しい緑が輝いていたかと思えば、今度は一変白銀の世界に入った。この峠付近では、まだ冬は終わりではなかった。またそこには、いくつもの氷河が地を這うように支配していた。バスは用心深く峠を下っていくと、また、あちらこちらに緑を目にするようになってきた。そして圧巻は、おそらく雪解けの水だろうか、または氷河の融けた水だろうか、いくつもの白い滝が白い尾をたれていた。滝といっても、日本のスケールではない。華厳の滝の1.5倍はあろうかという滝が、何十本、いや百本を超えているかもしれないが、るいるいと流れている。まさに雄大であった。言う事無し!

 バスはやがて1日目の行程を終了し、バルディーズに着く。時刻は夕方の時間をさしていた。私は夕食を済ませると、ホテルの前を散策した。湾の向こう岸にオレンジ色のライトが数多く見られた。そこは、アラスカパイプラインの終点地であった。そう、あの原油流失事故で一躍有名になった所である。今はすっかり静けさを取り戻していた。

  一夜が明け、いよいよクルーズのスタートである。昨晩、雨が降っていたようであった。時折雲の間から青い空がのぞき、続いて美しい残雪をかぶった山々が現れてくる。これはいい写真が撮れると思った。ふと見るとラッコの群が出迎えてくれた。石油事故の犠牲になったラッコも、今は平穏無事なようだ。しばらく、青い海、白い山々、麓を緑に染めた山々を見ながら、心が透明になっていく。あちらこちらで雲が切れだすと、2000メートルはあるかと思われる大きな白い山々が姿を現す。美しい自然に抱かれて、なんとも幸せな気分になってきた。そして、このあと想像もしなかった景色と出会うことになる。

  少々大袈裟であるが、その氷河を見た時、まさに地球規模のスケールの大きさに度肝を貫かれたのである。2000メートルはあると思われる山の中腹に雲がかかっていた。そして、その雲の下を氷河が流れているのである。文章にしてしまえば、何の事はないが、ちょっと想像してほしい。推測高さ1000メートル、幅500メートルの凍りついた滝を!日本では凍りついた滝として袋田の滝が有名であるが、はたしてその何倍になるのだろうか…

  この頃から、私の頭の中はまったく真っ白になっていて、カメラの撮影対策も、どこかにすっ飛んでしまっていた。この雄大なスケールの氷河でフィルムは3〜4本程度(100〜120枚くらい)、そしてこのあと見た地球最大規模のコロンビア氷河でも同じくらい撮影したが、いずれも露出補正という大切な作業を怠ってしまった。しかも、リバーサルフィルムであるので、失敗を補佐してくれない。露出補正しないと、雪や氷などの白色が、グレーに写ってしまうのだ(日本に帰ってから、案の定泣き顔になってしまった)。

 失敗を数多く数えてしまったが、雲と山と氷河と海の景色はその失敗を打ち消してくれるほど素晴らしかった。
 さて、このツアー最大の見せ場コロンビア大氷河では、氷河に近づく以前から驚かされた。まだ遥か先の氷河にもかかわらず、ちょっとしたヨットほどの大きさの氷塊を、クルーズ船は器用にすり抜けて行く。この氷塊の大きさは氷河に近づくにつれ大きくなっていく。ある氷塊には、アザラシの親子が「ここはすごい所だよ!」とでも言わんばかりに、こちらを見つめていた。

  やがて氷塊の大きさが二階建ての家くらいになると、クルーザーは氷の壁で前進が困難になってしまう。それでもなんとか少しでも先へとクルーザーは進む。しかし、やがて限界を迎える。コロンビア大氷河といえば、まだ遥か先である。ここからでは、水色の氷の壁が小さく見えるだけだが、おそらく近づいて見る事ができれば、かるく二十階建てのビル(海の上に出ている部分)に匹敵するだろう。

  世界最大級の氷河は、そのスケールの大きさで近づくこともできなかったのである。クルーズは、氷塊が人のこぶし大になるころようやく終わりに近づく。クルーズはウイッテリアに到着し終わりとなる。ところが、この後もおもしろい体験をしたので、それを記して終わりとしたい。

  クルーズ船を降りると、こんどはアンカレッジに戻るバスが迎えに来ていた。そして、そのバスに乗って1分もしない内に、今度はアラスカ鉄道の車専用の貨車にそのまま乗ってしまったのである(バスは貨車の幅ギリギリであった)。しばらくして、バスに乗ったまま列車は動き出したのである。バスに乗っているのに列車にも乗っているという、なんとも不思議な乗り心地を楽しんだのである。この貨物の荷台には、ほかにも多くのバスや車が載っていた。みんな窓から顔を出して、この少々変わったドライブを楽しんでいるようであった。その後、バスは貨車から降りると、夕方というにはあまりに明るい空の下、アンカレッジに向かって最後の旅を演出してくれた。
 
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7.IDN会員募集のご案内

■ 「自立化支援ネットワーク」は
内閣府(旧経済企画庁)にて認証を受けているNPO法人です。
自立化(相互)支援ネットワークの目指すもの! 
それは…自分らしい生き方・自分らしい職業を見つけてもらうこと!
同じような悩みを持っている人同士、仲間になって「自立」を助け合い、よりよい社会生活を支援していくことが我々の願いです。
 
■ IDN会員募集中
NPO(特定非営利活動法人)自立化(相互)支援ネットワークでは、賛助会員と正会員を募集しています。
賛助会員は、入会費及び年会費を各々一口1,000円以上(合計 2,000円以上)
納めていただきます。
正会員は、入会費及び年会費を各々一口10,000円以上(合計 20,000円以上)納めていただきます。
*会員の方々には、会員の活動状況や情報を掲載した機関誌を、年4回発行し  配布いたします。
*会員の方々には、各プログラムの割引が適用されます。
  詳しいことをお知りになりたい方は、Eメールで、事務局まで  お問い合わせください。

 Eメール送信先:<mailto:idn@npo-idn.com>

 ホームページ: http://www.npo-idn.com/

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8.新会員の紹介

奈良原秀三さんを新会員にお迎えしました。
よろしくお願いします。
横浜市中区在住

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9.ふれあい広場

■須磨幸蔵さん:下関での"ふれあい充電講演会"を終えて
前略
  下関では大変お世話になりました.父母の友人など訪ねてくださり数十年前の旧交をあたためることができ嬉しく思いました。奈良原さんが、私の講演についてシンフォニーを聞くようなといわれましたが、あとで分析してみました.結果以下の如くです。

第1楽章 メキシコの絵を中心とした心臓学の歴史。導入部は心臓のリズムと生涯の鼓動回数(20億回)
第2楽章 明治維新に際し日本がドイツ医学を導入したいきさつに就いて(相良知安のこと)
第3樂章 田原淳の旅立ちとドイツにおける研究の成果
第4楽章 研究と日露戦争という時代背景。師アショフへの手紙と「田原淳の生涯」出版のこと

  それぞれの樂章は、大体起承転結に相当するかと存じます。これはあくまで奈良原さんの指摘に対する自己分析です。このような講演会では、いつも話し足りない、話し忘れることが多くあれもこれも話しておけばよかったと感じますが、そうなると時間もオーバーし、話し忘れも結構かと思います。古川薫先生(注下関在住の直木賞作家)に聞いていただけたことあり難いことであったと思います。

  明朝京都で、心臓ぺーシング学会の委員会がいくつかあり、26日、27日が学会でした。26日の最初のシンボジュウムの座長を担当しておりましたが、それを済ませ27日朝一番の"のぞみ"で帰京し職場に戻りました。月刊文芸春秋2000年5月号買いこんだものがありましたので2冊送らせていただきます.新書となりますともう少し当時の様子を調べたりする必要がありますが、機会を与えていただけるならば喜んで書かせていただきます。
古川先生によろしくお伝え下さい。草々
平成15年5月28日  須磨幸蔵

■ある新聞記者からの手紙
二十四日の下関での集い、不参加で失礼。
  さて、先便、M君の名を曖昧に書いたが、やっと「正利」さんだったと想ひ出した。中学の近くに住まふチャイナマーブル先生のお宅に二人、自転車を連ねて英語を習いに行った。自転車と言っても、貧乏鉄道員の僕の家にはなかったから、大歳神社のすぐ下にある商家のM君の家に行き、何台もある中から拝借して南部町から山之口を抜けて走った。目尻が深く切れ込んだ端整な顔の少年で、性温厚だったが、早くに癌で逝った。僕の意地が悪いのが原因で、仲違ひしたのが残念だったが、亡くなった後、奥さん宛にお見舞いの書状を書いて、幾分気が晴れた。

  僕が腹の中を三度手術したと言ふのは、十二年前に集団検診で胃癌が見つかり、三分の二切り取ったのが第一回。三年後に腸閉塞が始まり、都合七回入院し、此れぢゃ堪らないと言ふことで癒着した小腸を剥がす為の手術が第二回。そして昨年、胃癌が再発して、全部切り取ったのが第三回。胃癌の手術は仕様がないにしても、腸閉塞は余分だった。人間の臓器は、傷口修復の為に癒着機能が確りしてゐるのだが、腹の中でグルグル巻いてをる腸同志が癒着すると、食物が通らなくなり、迷惑なことになる。

  母は六月十二日で百歳になる。人は目出度いと言って呉れるから、さうに違ひないのだらうが、さてどんなものか。僕自身は出来れば八十歳までには自分のお弔いを出したいものだと希望してゐる。葬儀用の写真もあれこれ物色して居るが、パソコンのお絵描きソフトでお化粧したものにするのが一番のようだ。弔辞を書いて呉れる人を物色してゐる。

  「文章家」だとお褒めが在ったが、新聞記者の書くものは叩き大工のやっつけ仕事だから、多寡が知れてゐる。速いのが取り柄で、長い鉛筆の尻を握り、原稿用紙(新聞社では雑用紙と呼んだ。あの紙で原稿も書けば、靴も磨く。鼻汁を取り、眼鏡を拭く。酒の肴のスルメ等を盛る器としても格好だ。ラーメンの汁をこぼした時には、十枚程度使えば拭ひ取れる。荷物を送るときには、クシャクシャと丸めてクッション替わりにする)の上に猛烈なスピードで書き殴って行く。スピード自慢の大道芸である。それでも、アルバイトの女の子が、半ば呆れ、半ば羨望の目で、崇拝の念を込めて見詰めてゐるのを確りと横目に留めてゐた。さうした文章は、早いだけで、中身はない。その癖、デスクと言ふ「現場監督」の立場になると、「文章書いてオアシを貰ってんだろう?彫心鏤骨の文章を書けよ」などと尤もらしく下知してゐたから大した物だ。今、あの混沌、雑然の中で、無為に三十年過ごしたのが懐かしい。随分と酒も飲んだなあ。

■佐藤昌子さん(アドバイザー講座11期生)
=渡るアメリカに鬼はなし=マラソンおばさんとアメリカの子供達との交流
【その8】 交流の輪はどんどん広がる
 
 3日目、学校へ行くと美術の先生が玄関脇の、ガラス張りギャラリーの中に、日本の子供達の作品を展示して欲しいといわれ、日本から持ってきた目黒区の公立小学校の子供達の絵画・版画・習字と私の絵本の作品を展示しました。竜宮城の絵も30枚ほどあったのですが、これは「浦島太郎」の紙芝居を見せる時に出す事にしました。この日は、2年生と4年生に授業をしました。

  Sherryの許可をもらって「貞子と千羽鶴」という原爆をテーマにした物語を読ませてもたいました。胎内被爆の女の子が原爆症で倒れ、完治を願って千羽鶴を折り続けるお話で、広島にこの女の子の象が建立され世界中から折り鶴が贈られてきています。このお話は、アメリカ人にとっては心地良いものでは無いはずですが、Sherryは私のクラスの子供達に聞かせてあげて欲しいといってくれました。読書感想発表では「かわいそう」とか「元気になって欲しかった」という意見と「何故大統領は原爆投下を許可したのだろうか」と言う素朴な意見もあり、Sherryと私は答えに困りました。その後で、皆で大きな折鶴を折り天井から吊り下げました。

 4日目は5クラスからリクエストが入り、日を追うごとに私のスケジュール表は書き込みが多くなっていきました。この日は、「私の家・私の街・私の東京」と言うテーマで撮ったスライドを紹介しました。言葉で説明するより画像は多くを語ってくれますので、このスライドは子供達だけでなく、中学生・PTAの会でも好評でした。特に日本式の和式トイレと我が家のシャワートイレの使い方の紹介には関心が集まりました。スライドプロジェクターの操作はいつも子供達が手伝ってくれます。子供達は教室の案内や荷物運びも喜んで手伝ってくれました。

 時差ぼけも治まり、私は大きなキッチンで料理を作り始めました。私は料里作りが大好きなのです。自分のために作った料理をSherryやMarionに食べてもらったら、美味しいの連発で、以来夕食は私が作る事になりました。しかしJennは何故か食べてくれませんでした。夕食になるとMarionはテーブルクロスをかけキャンドルを灯してワインをグラスに注ぎわたしの料理を嬉しそうに食べてくれました。彼は私がマラソンをしているとオートバイで追っかけてきて伴走してくれたり、買物に連れて行ってくれたり本当によく面倒を見てくれました。勿論夫婦仲の良さは抜群でした。

 一週間が夢のように過ぎていきました。自分の英語力の不足をアクションと笑顔でカバーしつつ、多くの先生方と
親しくなり、先生の家にディナーに呼ばれるようになりました。美術の先生の家に呼ばれ夕食後3人の息子さん達とも仲良しになり、私の息子を自分の家にホームスティさせたらどうかと進められてしまいました。(この話は、アメリカより中国へ行きたいと言う息子の意見で実現はしませんでした)                        
(続く)

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■「ふれあい広場」について
皆様の近況・IDNに対する意見・催しもの案内・等など内容に制約はありません。
ご覧の様に、気軽に投稿してもらっています。
下記のメールアドレスへ自由に投稿して下さい。お待ちしています。

<mailto:merumaga-idn@npo-idn.com>

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10.編集後記
■「連載もの」について
  メルマガ創刊当初の連載は2本だった。

  「楽しくパソコンライフ」は創刊以来継続している。岡角さんと小坂さんに交替で執筆を担当してもらっているが、開始以来好評である。特に、シニア情報生活アドバイザーの方々には関係があり、知識の向上に役立っているようである。しかし、28回を数えると書くべきテーマの選定が困難になっている事も感じられる。「ご質問やご意見がありましたら,気軽に下記のアドレスまでメールを下さい」というコメントを書いている事にお気づきだろうか。今後は皆様からの質問にお答えする事も加えて継続して行きたい。

  もう1本は趣味的なものを、と位置づけている。一応運営委員会の了解を得たものの、編集担当の特権として「龍のコンサート三昧」を第4号より12回連載した。過去25年間に8回欧米へ出張し、延べ18回コンサートに行った事を中心に、関連するエピソードなどを書かせてもらったが、私の最も好きなことを総括する事ができた。月に2回の執筆はつらい事もあったが、メルマガの編集の大変さを和らげてくれる効果もあった。

   私の後を受けて、伊藤さんが「アラスカ紀行」を連載している。アラスカへの思い入れが感じられるし、過去の事をこんなに正確に今書く事が出来ると感心している。6回終了したところで、後編としてもう6回の連載をお願いした。伊藤さんからは12回迄の原稿を頂いており、次回が最終回となる。

  次の連載の候補を選定する時期に来ている。ぜひ自薦、他薦を期待します。

  佐藤さんの「渡るアメリカに鬼はなし=マラソンおばさんとアメリカの子供達との交流」の連載は偶然から始まった。アドバイザー講座の懇親会で隣に座り、数分話をしたところで「ふれあい広場」への投稿をお願いした。2回、3回となり、現在は連載の形になっており、メルマガのしんがりを務めてもらっている。佐藤さんも相当にお忙しそうであるが、終了した時に連載の苦労話などうかがってみたい。

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  TEL/FAX : 03-5363-9717 
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