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                               メルマガ IDN【第51号】
                                  Inter Depending Network
                                   2004年5月15日発行
              
                                                        
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                                   《第51号のご案内》

1.ふれあい充電講演会
  =5月(第37回):バスツアー「岡倉天心と横山大観を訪ねる旅」案内
  =5月・6月(第38回) :「探鳥への誘い」 案内

2.シニアー情報生活アドバイザー講座
  =第26期:開講の案内(2004年6月〜7月)

3.学生,社会人の進路相談
  =原田久子さん:いたるところに青山あり

4.下関支部レポート
  =無形文化財指定『先帝祭』

5.リレー連載 「楽しくITライフ」
  =利光 信爾さん:バーチャルギャラリー

6.パソコン講座の案内
  =Aquaグループ主催のパソコン講座

7.IDN会員募集のご案内
  =入会を考えている方に(再掲)

8.井出昭一さんの新連載 『柳緑花紅』
 =第2回 :東博の庭で舞う蝶・中で舞う蝶(1)

9.ふれあい広場
  =飯塚 渉さん:推理小説の話を楽しく懐かしく読みました
  =IDNアウトドアクラブ:メーリングリストへのお誘い(再掲)

10.編集後記
  =ホロヴィッツ

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1.ふれあい充電講演会

■5月(第37回):バスツアー「岡倉天心と横山大観を訪ねる旅」案内
  年一度のバスツアーのお知らせです。
今年は、横山大観初め多くの近代日本画の巨匠を育てた岡倉天心の「天心記念五浦美術館」を訪ねて北茨城の景勝の地を訪れます。「一度は行ってみたい美術館だが、単独ではわざわざ出掛ける気にはなれない。誰か企画してくれないかな」という声に応えて企画しました。車中井出昭二さん(東京国立博物館ボランティア)の解説を聞きながら、ご一緒に楽しい旅をしたいと思います。
・日程:2004年5月22日(土)                      
・集合:8時30分
・集合場所:丸の内  新丸ビル南側         
・旅程:いわき勿来ICで降りて
   @勿来の関跡
   A五浦美術館
   B六角堂を見物、観賞
    海の幸の昼食を摂り        
   C野口雨情記念館を見学
    北茨城ICより東京へ
・帰着:18時(予定)
・会費:7000円 同伴家族6500円  (バス代、昼食代、入館料、保険等を含む)   
・ホームページ:www.tenshin-museum.org/
・定員:45人
・申し込み〆切:5月15日        
・お申し込み先:金田 03−3392−1043 afu@k2.dion.ne.jp 
                    :中川 03―3869―0315  mgt-naka@cilas.net
尚、お申し込みの際は、〒住所、氏名、пA年齢をご連絡下さい(保険付保のため)
 後日、参加者には、会費の振込口座をご連絡します。
 又当日は免許証など証明書を持参してください。

■5月・6月(第38回) 「探鳥への誘い」 案内
探鳥説明会:2004年5月28日(金)  於 飯田橋     (主担当 充電会)
野外探鳥会:2004年6月 4日(金) 於 権現山周辺 (主担当 たかお会)

 一年で一番よい季節になりました。今回は、IDN-OutdoorClub「たかお会」と共催で、探鳥のオーソリティーをお招きして、探鳥の手ほどきと実地でのご指導をしていただくことになりました。斯界の権威で現在もNHK文化センターの講師を務めておられる畑俊一先生に、多忙な中2日間を割いていただいて、初歩から教えていただこうという企画です。得がたい機会ですので、奮ってご参加ください。

講師:畑 俊一 先生
        薬学博士、日本野鳥の会神奈川支部幹事゛NHK文化センター講師
        野鳥観察をつづけて30年超のベテランがご案内します。

「講師からの一言」
鳥の姿を求め、囀りに耳を傾け、足下に咲く花に心を和ませながら自然の中を歩きましょう。時には図鑑と見比べながら….自然に生きる小鳥達の表情の何と豊かな事でしょう。

探鳥説明会
・日 時:5月28日(金)PM6:00〜8:00
・場 所:シニアワーク東京 5F・第1セミナー室
       千代田区飯田橋3−10−3 03−5211−2307
           (JR飯田橋駅・東口、地下鉄飯田橋駅A2から5、6分、ホテルエドモント隣)
・会 費 IDN会員1,000円・ ビジター1,500円

野外探鳥会
・日 時:6月4日(金)8時30分 小田急線秦野駅改札口集合
・ルート: 秦野駅→権現山→弘法山→吾妻山→鶴巻温泉駅
・打上げ:弘法の里湯にて
・参加費   たかお会会員・IDN会員1,000円・ビジター1,500円
・打上げ会費 2,500円(予定)
  両日とも参加される事をお奨めしますが、どちらか一日だけの参加も結構です。

 お申し込みは下記へ(お手数ですが、できればメールで、それぞれにお願いします)
・探鳥説明会は ふれあい充電講演会 
                       金田(afu@k2.dion.ne.jp) 中川(mgt-naka@cilas.net)へ
・野外探鳥会は たかお会 
                        idn-outdoor-owner@yahoogroups.jp (幹事 東川・ 國重)  

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2.シニア情報生活アドバイザー講座

■ 「シニア情報生活アドバイザー」養成講座とは
  この講座は、高齢期の生活に密着した、情報技術(パソコンやネットワーク)の楽しい活用方法を教えることが出来る人を養成する講座です。NPO(特定非営利活動法人)「自立化支援ネットワーク」(略称IDN)は、「ニューメディア開発協会」(経済産業省の外郭団体)が認定する「シニア情報生活アドバイザー講座」の養成講座実施団体に指定されています。

■ シニア情報生活アドバイザー養成講座:第26期の案内
第26期はすべて土曜日の開催です

第1日目 第1講義 2004年06月12日(土)   9:30〜12:30  アクティブワン秋葉原
第1日目 第2講義 2004年06月12日(土) 13:30〜16:30  アクティブワン秋葉原
第2日目 第3講義 2004年06月19日(土)   9:30〜12:30  アクティブワン秋葉原
第2日目 第4講義 2004年06月19日(土) 13:30〜16:30  アクティブワン秋葉原
第3日目 第5講義 2004年06月26日(土)   9:30〜12:30  アクティブワン秋葉原
第3日目 第6講義 2004年06月26日(土) 13:30〜16:30  アクティブワン秋葉原
第4日目 第7講義 2004年07月03日(土) 13:30〜16:30  アクティブワン秋葉原
第5日目 第8講義 2004年07月10日(土) 13:00〜17:00  アクティブワン秋葉原

・会場:品川人材開発センター
          臨海都市線 品川シーサイド駅徒歩3分
         京浜急行 青物横丁駅徒歩12分

・会場:アクティブワン秋葉原
         千代田区外神田6-15-9
         JR秋葉原より歩10分

ご希望の方は下記へ申し込んで下さい
 <mailto:idn@npo-idn.com>

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3.学生,社会人の進路相談をいたします

  「IDNは今年になって会員が100名を越え,シニア情報生活アドバイザーも養成数では120名に達し、全国59実施団体中でトップになりました。これを期に,新旧とりまぜた関係者の皆様に発言(自己開示)の場を提供し、交流を深めながら、ともに切磋琢磨するチャンスを少しでも増やしたいと考え,本欄の模様替えを致しました。
そしてご意見や感想などを,「ふれあいひろば」にお寄せ下さい。(記:奈良原眞吉さん)

■原田久子さん(下関支部):いたるところに青山あり
  
昭和31年(1956年)の春に、W大ロシア文学科を卒業した私にとって当時の世相や、就職難からも、露文科出身では二重三重に厳しい就職事情である事はすべて覚悟の上で、二年かかりで、教員免許(国語と社会科)の習得も済ませてはいたが、いざ東京、神奈川、門司、下関とその道を当たってみても、当時教員としての就職は、とても歯の立たない現状であり、見かねた下宿先の親戚のおばさんから、主人の勤務する有名出版社の入社試験を受けさせてもらったこともあったが、勿論、何の特技も無く、世間知らずで、ただがむしゃらの読書のみで、学業を終えた私にとっての働き場所など、とても見つかるものではなかったし、結局は、在学中には思いもしなかった、父の経営する中小企業の会社の経理課の金庫番として働く事になった。

   といっても店番をした事もなく、商業科を出たわけでもなく、簿記も知らず、算盤も小学四年で習ったのが「四つ玉」方式では、会社支給の「五つ玉算盤」ではとても使い難く、まさに金庫番として「朝、夕」の金銭残高をきちんと合わせ確認する事だけが精一杯の毎日でもあった。勿論、数行あった取引銀行への預金、払い戻しや残高確認も私の仕事だったし、毎朝の社内中のトイレの清掃も私にとって一番大切な仕事だったのが今も懐かしい思い出として残っている。

  そういう「勤め方」も父の会社だったからこそ許されている現状であったにもかかわらず、当時の私としてはさしたる自覚も無く座っていた。父としては何とか一人前にさせるには、外へ出して苦労をさせねばという配慮から福岡出張を命じたり、様々に学ばせて戴いた。

   父の死後、木材界、建設業界の不況から、「倒産」という憂き目にも出会った。万一の場合、寄る辺無き中小企業としては、その日のために、蓄積されていた不動産などの売却で、10年がかりで「更生計画」による弁済完了、再建という厳しい現実を社員と共に歩みながら、65歳の定年まで会社で働かせてもらった。主人は、自営業から、漁協、そしてシルバーとして長府庭園で今も現役、私も68歳まではシルバー人材センターの一員として、長府毛利邸の庭掃除役として働かせて頂いた。

   そんなわけで私の人生は、必ずしも自分の思い描いたとはまるで異なった筋道をを辿った事になるが、今日、振り返って観れば、「いたるところに青山あり」と達観した生きざまが、わが道を切り開いてくれたとも思える。会社勤めをしたお陰で、曲がりなりにもワープロから、コンピュータ処理の帳簿にも拘わらせてもらう事が出来た。今日の世相では、今の若い方にも、もっと厳しい進路が待ち受けているだろうことも想像できる。しかし何事にも、祈り、信じ、与えられた現実に臆せず立ち向かって行けば、必ずやその道は、開けてくることを、70歳を超えて初めて実感させられる事も多い。
   これからの若い方々にも、様々に阻まれた進路と、悲観する事なく、新たな道に、その生きがいを、祈り求めて、進んで欲しい。必ずやその道は開けてくるであろうことを信じて疑わない者である。           
 
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4.下関支部レポート

■無形文化財指定『先帝祭』
 「しものせき海峡まつり」最終日の5月3日、「関の先帝、小倉の祇園 雨が降らねば金がふる(風がふく)」と古くからいわれています『先帝祭』が行われました。この日は、午前中は曇り、午後は雨のあいにくの天気だったのですが、絢爛豪華な時代絵巻を見ようと、繰り出した見物客は下関の人口とほぼ同じ25万2000人でした。当日参拝者にくばった赤間神宮の資料には先帝祭について次のように記されています。

 『今から819年前、寿永4年(1185年)3月24日(旧暦)のことでした。源氏と平氏の戦いの最後を飾る壇之浦の船合戦が関門海峡で華々しく行われました。源氏の軍船は八百余艘に対し平氏の軍船は五百艘ばかりでした。ただし平氏は御歳八才の安徳天皇を御座舟にお乗せして、まさに決死の覚悟です。
 しかし4時間にわたる戦いは源義経の作戦が勝利をもたらし平氏は敗れました。二位の尼(平清盛公夫人・安徳天皇御祖母)はもはやこれまでと覚悟を決め、安徳天皇を胸に抱き、「波の底にも都がございますよ」と天皇に申しあげてごいっしょに関門の海の底深く沈んでいかれました。平氏の公達やさむらい、女官たちもあとに続きました。

 やがて安徳天皇を弔うために紅石山のふもとに御陵(おはか)が造られ、阿弥陀寺というお寺も建てられました。(現赤間神宮の境内)そしてご命日の3月24日(旧暦)には心をこめた法要が盛大に行われるようになりました。これが先帝の法会と言われ先帝祭の源です。

 ところが、いつのころからか先帝の法会のあと、阿弥陀寺の安徳天皇御陵前に平氏の残党と見られる侍や女たちの一群がひそかにお参りするようになりました。その中にはかつて壇之浦に滅亡の時、安徳天皇の御なきがらを海中より拾い上げてとむらうとともに、山中に立て籠もって平氏の再興をはかろうとしたものの果たさず、今は漁業を営む中島四郎太夫正則というさむらいも居りました。また女たちはもともと平氏の女官で源氏の目を逃れながら生活のため馴れない花売りに身をやつしているということでした。いづれも貧しい身なりながら誇り高く手厚いお参りに多くの人々の涙をさそいました。これが上臈参拝の源です。(今は5月3日に行われます)
 明治維新以後、阿弥陀寺は赤間神宮に、先帝の法会は先帝祭に変わりましたが安徳天皇をとむらい、滅亡した平氏一門を偲ぶ心は八百年以上にわたり変わることなく受け継がれてまいりました。官女に警固、稚児が従い、上臈に禿(かむろ)の随う美しい列立は宮中に行われる五節舞姫(ごせちまいひめ)の形に基づくとされ、龍宮造りの御殿に映える絢爛豪華な外八文字・上臈参拝の絵巻ははるかな時を越えて源平の歴史に今に伝えて西日本随一の行事とたたえられています。』
 来年のゴールデンウィークの5月3日は今から予定に組み込みぜひ下関にお越し下さい。
                         
(レポート:下関支部  青木紀雄さん)

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5.リレー連載「楽しくITライフ」 

■連載6回:利光信爾さん(アドバイザー第22期生)
   ―バーチャルギャラリー  PCを使ってサークル活動の活性化―
 
現在、シルバー情報生活アドバイザーとしてスタートしたばかりですが、養成講座の「プレゼンテーマ」を先ず実行することに取り組んでいます。自分はPCの基礎知識や経験が少ないので、
1.自分が出来ること
2.好きなことを楽しく
3.身近な仲間と一緒にの観点からテーマを決めました。

  具体的には、所属絵画サークルの現状問題点を解決する案として提案した結果仲間の賛同を得ました。(活動のマンネリ化、評価、成長度合が不明等)テーマは「絵画作品のパソコン管理と活用方法」です。堅苦しいタイトルになりましたが、絵を描く楽しみから、絵を使って楽しさを広げるサークル活動に変えたいという想いを伝えました。

第1ステップ 今年の目標
1.作品の具体的活用方法を形にする
    暑中お見舞い、展示会案内状、展示会掲示ポスター、
   年賀状等の作成、年間作品一覧リストの作成
2.絵画学習とPC学習の一体化 年間スケジュール化で継続学習
  作成に必要なPC知識の修得 

第2ステップ 近い将来の目標
1.ホームページ上で会員作品の公開 
2.他サークルとの交流(メーリングリスト)

  第1、第2ステップの取り組みでサークルの「問題点」が解決すると思いますが、「自分の出来ること」を超えている部分もありますので、仲間と一緒にPCのスキルアップに取り組みたいと思っています。自分達の作品をホームページに出すことで、従来の内向きなサークル活動から外向きの幅広い活動に転換でき、外部の評価や情報を得ることで、レベルアップや創作意欲の向上が図れます。

  今後は他サークルへ同様な提案が出来るように準備をしたいと思います。劣化した脳細胞への強制インプットの難しさという環境です、皆様のご支援をお願いする場合も有るかもしれませんが何卒よろしくお願い申し上げます。

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6.パソコン講座の案内

■Aquaグループ:パソコン講座(再掲)
   4月11日の第一回目に続き、5月30日に以下の内容で講座を開きます。
 ・テーマ :ワード活用講座―テキストの作り方―
 ・日  時:2004年05月30日(日)   13:00〜16:00
 ・会  場:品川人材開発センター
               臨海都市線 品川シーサイド駅徒歩3分
              京浜急行 青物横丁駅徒歩12分
 ・定  員:10名(受付順にて締め切り)
 ・料  金:1500円(オリジナルテキスト込み)
 ・締切日:05月28日(金)

  今回の講座は、ワード活用編として「テキストの作り方」をテーマと致しました。ワードの「表作成」、パソコンの「プリントスクリーン機能」等を使い、パソコンの画面を写し取った自分好みのテキストを作成することができます。パソコン活用の一環として参加されては如何でしょうか?

  男性も歓迎します。ご希望の方は下記(三好さんのアドレス)へお申込ください。
otemo@jcom.home.ne.jp

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7.IDN会員募集のご案内

■ 「自立化支援ネットワーク」は
内閣府(旧経済企画庁)より認証を受けているNPO(特定非営利活動)法人です。
自立化(相互)支援ネットワークの目指すもの! 
それは…自分らしい生き方・自分らしい職業を見つけてもらうこと!
同じような悩みを持っている人同士、仲間になって「自立」を助け合い、よりよい社会生活を支援していくことが我々の願いです。
 
■ IDN会員募集中
NPO(特定非営利活動法人)自立化(相互)支援ネットワークでは、正会員と賛助会員を募集しています。
*会員の方々には、会員の活動状況や情報を掲載した機関誌を、年4回発行し配布いたします。
*会員の方々には、各プログラムの割引が適用されます。
*入会金及び年会費については「入会を考えている方に」を参考にして下さい。
*詳しいことをお知りになりたい方は、eメールで、事務局までお問い合わせください。

■入会を考えている方に
  会員になるには,自分の意思(Will)がなんといっても大切です。少なくとも何のために入会しようとしているのか,目的を決めて入るのが賢明です。

  入会の手続きとしては,入会申込書と,入会金の支払いが必要になります。会員には,正会員(主体的に活動を行う会員で,総会の議決権を有する会員)と賛助会員(団体の主旨に賛同し,直接、間接時間の許す範囲内で活動する会員)の二つのタイプがあります。どちらの会員になるかは,やはり自分の意思で決めて下さい。

会費には入会金と年会費とがあります。
入会金は正会員が1万円,賛助会員が千円です。
年会費の方は,正会員が年間一口1万円,賛助会員が一口千円です。
年会費を何口にするかも,ご自身の意思で決定して下さい。

 賛助会員の年会費の口数を決めるに当たっては,以下を御参考にお考えになって下さい。
いまの法律では,一人3千円以上の会費を支払った賛助会員の会費の合計が,その団体の年間経費の25%を越えていれば,その団体(NPO)は、一般の多くの市民に支持されている優良な団体として税務署が認め,その団体に対し一般の人が寄付したお金は、税金を払ったと同じように認められ,納税時に配慮されるという点です。(ちなみに一人3千円未満はその計算の対象にならないということです)

 メール送信先:<mailto:idn@npo-idn.com>
 ホームページ: http://www.npo-idn.com/

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8.新連載:井出 昭一さん 『柳緑花紅』

■第2回:東博の庭で舞う蝶・中で舞う蝶(1)
―憧れのアオスジアゲハとの出会い―
   昨年の5月中旬、それまで荒れ狂ったような天気が一転して穏やかな晩春の一日のことです。思いがけない光景に遭遇することができました。東博(東京国立博物館)の法隆寺宝物館の池の手前にあるベニシタンの植え込みにアオスジアゲハが群れを成して飛び交っているではありませんか。50年前の私だったら、これは夢のような心地だったでしょう。

   「蝶少年」だった私の信州・佐久での中学3年間は、蝶に惹かれ蝶に没頭した3年間でした。その当時、佐久地方で私が採集できたアゲハチョウ科の蝶は、アゲハチョウ、キアゲハ、カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、クロアゲハ、オナガアゲハ、ジャコウアゲハ、ウスバシロチョウ、ヒメウスバシロチョウでした。天然記念物に指定されていたミカドアゲハ(高知県)、ウスバキチョウ(北海道)、ギフチョウ、ヒメギフチョウは望めない蝶で、モンキアゲハ、ナガサキアゲハなどの南方系のアゲハもとても採集できない蝶でした。関東に棲息していても信州にいない蝶はこのアオスジアゲハだけだったのです。

   "帝王"の名前をもつミカドアゲハとそっくりの羽の形で、鮮明な青空のような澄み切った色の帯のあるアオスジアゲハは、私にとってまさに高値の「蝶」、手の届かない蝶、憧れの的でもありました。
 ところが、ある日、びっくりするような事が起りました。私の蝶仲間のひとりが、なんとアオスジアゲハを採って私に見せてくれたのです。羽は多少痛んで鱗粉が薄らいではいるものの紛れもなくアオスジアゲハでした。
多分、台風の強い風に乗せられて関東から信州に吹き飛ばされて迷い込んできたひとつだったのでしょう。
それからというもの、ライバルの蝶友達がアオスジアゲハを採ったという場所に毎日通い詰めたのですが、ついに採ることはできませんでした。というよりは、3年間アオスジアゲハが舞っている姿すら出会うことはなかったのです。ですから、私にとって、アオスジアゲハはまさに幻の蝶だったのです。

 蝶少年から脱皮して、還暦を過ぎたとはいうものの、群舞しているアオスジアゲハに出会うことができて、これが50年前だったら、どれほど興奮しただろうか。東京国立博物館とは、美術品以外でも懐かしい思い出を甦らせてくれるところでもあったのです。

―オオムラサキの羽化―
  アオスジアゲハに出会ってから1ヵ月後、ボランティア仲間のひとりから、軽い箱の入っている紙袋をいただきました。なんと、中身はオオムラサキの「さなぎ」2体でした。オオムラサキは、日本の国蝶で切手(40円)にもなっているタテハチョウ科の最大の蝶で、羽根を拡げると7〜10センチほどになります。その羽根の青紫色は、写真とか印刷ではとても表現できない、鮮やかで奥深い色なのです。

 かつて、わが国では朝臣の公服の階級色を「衣服令」で定め、その最高位は「深紫(こきむらさき)」でした。平安時代には単に「こき」と呼ばれ、色の中の色として別格視され、高貴の人でなければ使用できない禁色だったとのことです。参考までに、英語名は、Deep Royal Purple(帝王紫)。こうしたことから、日本では、オオムラサキが「蝶の帝王」として、国を代表する「国蝶」として選ばれたのでしょうか。

 このオオムラサキも、実はアオスジアゲハと同様に「蝶少年」にとっては、憧れの蝶だったのです。オオムラサキは高いクヌギの梢に止まっているので、幹をゆすったり、砂を投げかけると、驚いて舞い上がり高いところを旋回するのですが、少年の捕虫網の届くところには決して降りてこないのです。そのためオオムラサキは文字通り「高嶺の蝶」で「手の届かない蝶」した。

 さなぎを持ち帰った翌朝は、いつもより早く目覚めてしまいました。「2〜3日で羽化しますよ」といわれてはいたものの、もしかしたらと思ったからです。その予想がみごと的中しました。一つが羽化していたのです。夢にまで見たオオムラサキです。羽化した直後だったのでしょうか、最初は羽根を閉じてジッとしていました。しばらく見つめているとわが家のオオムラサキはゆっくりと羽根を拡げました。紛れもなくあの青紫に輝く高貴な蝶の完全無垢の姿が目の前にあったのです。
      人の手で作った最高の色が曜変天目茶碗の色だとすると、オオムラサキのこの羽根の色は自然のなした最高の色といえるでしょう。ゼフィルス(ミドリシジミの一群)の羽根の色もすばらしいものですが、オオムラサキの羽根の色も最高の色彩だと思っています。

柳緑花紅の初回からはこちらでご覧ください
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9.ふれあい広場

■飯塚  渉さん(アドバイザー第20期生):推理小説の話を楽しく懐かしく読みました
  編集者の方と同じく、私も推理小説に目覚めたのは中学生時代でした。幼年時代は「おもしろブック」、少し長じてからは「少年倶楽部」、続いて「譚海」など、少年雑誌を愛読しており、連載の冒険小説や探偵小説をよく読みました。しかし、当時、単行本のほうは値段も高く、買って読むことはなかなか来ませんでした。勿論、学校の図書館にもありません。
 
  中学になって、本好きで同じ好みを持つリッチな同級生が、単行本の本格的探偵小説を次々に買っては、読み終わると私に廻してくれるようになり、眠る間も惜しんで読み耽り、次第に虜になっていきました。 乱歩、正史はもとより、高木彬光、島田一雄、海野十三、木々高太郎、角田喜久雄などをポプラ社、偕成社のハードカバーで読み、やがて早川書房版で外国作品も読むようになりました。コナン・ドイル、エラリー・クイーン、アガサ・クリスティ、そしてヴァン・ダインも。

 それ以来、今でも推理小説は好きですが、最近は読書の興味や関心が広がりすぎて読むものが多くなりすぎ、遠ざかっています。

  物事を分析的に考える傾向や、見えないものまで感じとったり透視しようとする習性、想像(空想)がとめどなく広がる癖などが自分にはあるらしく、「深読みのしすぎ」とか、「推理小説の読みすぎ」、「考えすぎ」などと言われることがあります。また、かつて、仕事の中でQC(品質管理)の考え方や手法を最初に学んだ時や問題解決アプローチを勉強した際に、推理小説と同じ(近い)脳の部分を使ったような気がしたのを覚えています。いづれも、少年時代の推理(探偵)小説読み過ぎに起因する症候群かもしれません。

  編集者の、推理小説への並々ならぬ愛着と造詣の深さに脱帽・敬服しながら、大変楽しく、懐かしく読ませていただきました。
 
■IDNアウトドアクラブ()/メーリングリストへのお誘い(再掲)
  IDNアウトドアクラブは自然に親しむことを通じて会員の健康維持や相互の親睦をはかることを目的として発足しIDN-ADF2003で産声をあげたばかりです。活動内容はみなさまのご意見をもとに広げていく計画です。連絡や
情報交換のためにメーリングリストを開設しましたのでアウトドアに関心のある方、お気軽にご連絡ください。

連絡先 
<mailto:idn-outdoor-owner@yahoogroups.jp>
会員の「お名前」、「メールアドレス」をお知らせください。メーリングリストに登録します。

■「ふれあい広場」について
皆様の近況・IDNに対する意見・催しもの案内・等など内容に制約はありません。
思わぬ出会いがあるかもしれません。
下記のメールアドレスへ自由に投稿して下さい。お待ちしています。

<mailto:merumaga-idn@npo-idn.com>

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10.編集後記

■ホロヴィッツ
  
クラシックを聞き始めた頃にホロヴィッツのレコードに出会った。1953年から65年の間、ホロヴィッツは演奏活動を行なっていなかった。長年、脅迫神経症と恐怖症に悩んでいたことが原因だったそうである。63年の1月と11月に沈黙を破って2枚のLPがリリースされた。第1集にはショパン(ソナタ2番)・ラフマニノフ・リスト(ホロヴィッツ編のハンガリア狂詩曲19番)、第2集にはシューマン(子供の情景)・スカルラッティ・シューベルト(即興曲作品90の3)がおさめられている。この中で特に印象に残っいるのは、ショパンとシューベルトである。最近買った「HOROWITZ  PLAYS  CHOPIN(米盤)」を久しぶりに聴いてみたが、新鮮である。ショパンのソナタの2番については、ポリーニのCDを聞いている。昨年には横山幸雄を聴きに行ったが、十分な満足を得られない。シューベルトの作品90の3についても、ルプーやブレンデルもいいけど、やはりホロヴィッツ。先入観があるかもしれないが好き。

  『レコード芸術』の04年5月号に、「ホロヴィッツの伝説」が特集として掲載された。ホロヴィッツの晩年のマネージャーだった、ピーター・ゲルブ(現ソニークラシカル社長)が執筆している。ホロヴィッツの晩年の様子をつぶさに知ることが出来て興味深い。記事の見出しには、ホロヴィッツは、20世紀最高のピアニストのひとり、波瀾万丈な生涯、独特のピアノ奏法、自由自在な編曲、特異な慣習、ベールにつつまれた鍵盤の魔術師、等と書かれている。

   ウラディミール・ホロヴィッツは、1904年(1903年説もある)10月1日ロシアのキエフで生まれたピアニスト。1922年にキエフでデビューして大きな成功を収めた。1926年1月にはベルリンにデビューして成功を収め、さらに1928年にはアメリカにもデビュー。トスカニーニの娘ワンダと結婚。1942年にアメリカ市民権を取得。最晩年まで衰えぬ活動をつづけて、1989年11月5日にニューヨークの自宅で、85歳の生涯を閉じた。

  ホロヴィッツは1982年から海外に演奏活動を再開している。ロンドン・パリ・ミラノなど。1983年には日本も訪れている。初来日した時の演奏を評して、吉田秀和さんが「ホロヴィッツはひび割れた骨董品」と言ったが、なぜそのようなことになったか、レコード芸術の記事で事情がよく分かる。ホテル・オークラの最上階の部屋を改造し、占用のキッチンもしつらえ、そこにこもって、大量の薬物を使用し、カンパリを呑みたい放題飲み、山盛りのキャビアを食べ、B級の恐怖映画の中毒にもなった。心身共に最悪の状態だったらしい。
  その後は体調も回復し歳晩年まで比較的順調にコンサートも開催し世界中から好意をもって迎えられている。1986年には61年ぶりに祖国に里帰りを果たし、我が国も訪れ、この時は好評を博している。
 
  1998年にニューヨークに行った時、カーネギーホールに行った。ロビーに出て階段を上がり、バルコニー席の後ろの通路を散策した。そこにはたくさんの演奏家の写真が飾ってあった。その中にホロヴィッツの若い日の写真もあり見入った事を覚えている。ホロヴィッツがアメリカデビューしたのは25歳の時であるが、もう少し後の写真であろうか。【生部】
 
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