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                                 メルマガ IDN【第55号
                                      Inter Depending Network
                                      2004年7月15日発行
              
                                                        
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《第55号のご案内》
 
1.ふれあい充電講演会
  =第39回(7月21日) 「美術館の楽しみ方」案内(再掲) 
 
2.シニアー情報生活アドバイザー講座
  =27期・28期・29期の開催案内
 
3.学生,社会人の進路相談
  =今回はお休み 

4.下関支部レポート
  =世界的テノール歌手「藤原義江」は下関生まれ


5.リレー連載 「楽しくITライフ」
  =「パソコン水彩画体験会」の案内

6.IT・PC講座
  =「セキュリティー勉強会」を開催しました
  =Aquaグループ主催の「ワード活用講座講座」を開催しました

7.IDN会員募集のご案内
  =入会を考えている方に(再掲)
 
8.井出昭一さんの新連載 『柳緑花紅』
 =第6回 :魅力あふれる“東博”の建物(1)…明治以降の近代建築 


9.ふれあい広場 
  
=「セキュリティー勉強会」に参加した感想(4名)
  =Aquaグループ:「エクセル入門講座」に参加した感想 (1名)
  =IDNアウトドアクラブ:メーリングリストへのお誘い(再掲)

10.編集後記 
 =ピレネー、花とロマネスク教会
    (その2)最初の宿は古いお城

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1.ふれあい充電講演会

■第39回(7月21日) 「美術館の楽しみ方」案内  
講師:井出 昭一 氏 
◆ご案内
   益子ツアー、東京国立博物館そして五浦天心記念美術館などをガイドしていただいたお馴染みの井出昭二さんから、美術品に対する豊富な薀蓄をご披露していただけるステージを用意しました。ご推奨の美術品と美術館の紹介から、インターネットで海外のミュージアムを楽しむことまで、幅広く楽しむ術も教えていただける事だろうと楽しみです。

 由緒ある国際文化会館で、ご一緒に、文化と文明にひたるひと時を過ごしませんか?

◆井出講師の自己紹介と皆さんへ一言

 シニアライフを満喫している一人です。

 退職してから大忙しの日々を送っています。

 ・東京国立博物館ボランティア(a.陶磁室エリアガイド、b.茶会グループ、

                c.庭園茶室ツァー、d.法隆寺宝物館ガイド)

 ・真向法体操教室(新宿・朝日カルチャーセンター)

  DAA会員 ダイヤ池袋所属、「ダイヤネット」多摩88ヶ所札所巡りに参加

  ・三田福茶会(慶応茶道会のOB)

  そして只今「メルマガIDN」(コラム『柳緑花紅』)へ寄稿中

 趣味の一つとして、意識して展覧会、美術館を見るようになったのは昭和35年からでした。

   この間、感銘を受け印象に残った美術品、展覧会、美術館等について話題を提供し、

   ご参加の皆さんと対話をしながら、楽しい夕べを持ちたいと思います。 

        ・日時:7月21日(水)pm6時―7時30分

・会場:財団法人 国際文化会館 D会議室

 港区六本木51116 電話 03−3470−4611

   地下鉄大江戸線麻布十番駅下車 7番 出口 徒歩5

    (鳥居坂を登ると直ぐ左側です)

    日比谷線六本木駅3番出口 徒歩12分

     (外苑通り六本木五丁目右折、鳥居坂を下る)

     (鳥居坂の東洋英和女学院の筋向い、麻布寄り
・会費:IDN会員 1000円  非会員 1500円

 ・懇親会:同会館内で講師を囲んで、会館特製の弁当とライトアップされた日本庭園を

                楽しみながら歓談のひと時 を過ごしたいと思います。

                懇親会費2000円(ビール付500円増し)

                お申し込みは、7月15日までに(定員30名 ) 下記へご連絡願います。

         金田  03−3392−1043 afu@k2.dion.ne.jp         

                 中川 03―3869―0315  mgt-naka@cilas.net

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2.シニア情報生活アドバイザー講座

■ 「シニア情報生活アドバイザー」養成講座とは
  この講座は、高齢期の生活に密着した、情報技術(パソコンやネットワーク)の楽しい活用方法を教えることが出来る人を養成する講座です。NPO(特定非営利活動法人)「自立化支援ネットワーク」(略称IDN)は、「ニューメディア開発協会」(経済産業省の外郭団体)が認定する「シニア情報生活アドバイザー講座」の養成講座実施団体に指定されています。

■ シニア情報生活アドバイザー養成講座の案内
◆第27期
 会場:東京
 期間:7月17日―8月7日
 すべて土曜日と祝日の開催です

◆第28期
  6月30日―7月28日
  会場:下関
 下関で初めての開催中です
 
◆第29期
  8月21日―9月18日
  会場:東京
  すべて土曜日の開催です
詳細の案内は下記をご覧ください 
http://www.npo-idn.com/senior2.htm

ご希望の方は下記へ申し込んで下さい
 <mailto:idn@npo-idn.com>

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3.学生,社会人の進路相談をいたします

<今回はお休み>

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4.下関支部レポート

■ 世界的テノール歌手「藤原義江」は下関生まれ

 7月9日気温30度を超える炎天下の中、赤間神宮、春帆楼のすぐ左側、小高い山の頂上にある藤原義江記念館(紅葉館)、室内に入ると藤原義江が歌うオペラのアリアが迎えてくれました。藤原義江は「われらがテナー」として親しまれた世界的歌手であり、藤原歌劇団の創始者、そして日本にオペラの基礎を築いた偉大な人物です。

 1898年(明治31年)12月5日、海外貿易でにぎわった下関の貿易商社、ホームリンガー商会の最高幹部、英国人ネール・ブロディ・リードと美人の評判高い琵琶芸者坂田キクとの間に生まれました。父が義江を認知せず私生児として育った。父に認められず、母とも早く離別した逆境にもめげず、会社の給仕、質屋の子守、帽子屋の小僧など転々とします。1909年(明治42年)知人に引きとられ数ヵ月後上京、新国劇、そしてオペラへと進むのです。1920年1月(大正10年)義江21歳のとき父死去、下関に帰り葬儀に参列、2ヵ月後の3月オペラの本場へ渡欧。1921年(大正11年)11月、駐英国大使館員・一等書記官吉田茂氏(後の総理大臣)の後援を得てシュタインウエーホールで初の独唱会を開き、藤原義江として楽壇第一歩をスタートしました。

 

特に1926年7月帰国、世界のビクター赤盤(レコード)日本初の専属歌手として大評判を呼び、11日の帝国劇場での独唱会は超満員の観客の拍手がやまず、また16日の日比谷野外音楽堂の出演では聴衆入場しきれず、入場者整理のため多勢の警官が出動したほどの大盛況、美声と甘いマスクは国民を魅了したのです。

1964年(昭和39年)、東宝ミュージカル「ノーストリングス」50日間続演を最後に、オペラの舞台を降りたのです。英国での独唱会から43年間世界を飛びまわり、日本のオペラの基礎を築き、大衆と無縁だった歌曲を芸術の香りを添えて全国に普及させたのです。

 

1976年(昭和51年)3月22日、77歳で永眠。翌年11月12日、下関で「藤原義江追悼音楽会」を開催。1983年(昭和58年)3月、下関市阿弥陀寺町「紅葉館」(父ネール・ブロディ・リードの居住地)を藤原義江記念館として、数々の遺品を展示公開しています。なお、藤原義江の生涯については、下関の作家、古川薫氏が小説「漂泊者のアリア」を発表し、この作品で直木賞を受賞していますのでぜひお読み下さい。

 

 いろいろな遺品を見せていただき、最後に藤原義江の「波浮の港」を背に、藤原義江記念館を後にしました。

【レポート:下関支部 青木紀雄さん】
 
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5.リレー連載「楽しく ITライフ」 
 
■「パソコン水彩画体験会」の案内
 パソコンで水彩画を描くということの楽しさや効用を知っていただく講座を開催します。ご参加をお待ちします。

・講 師:大熊 勇雄さん(アドバイザー第17期生)
・日 時:2004年08月22日(日)13時−15時30分
・会 場:品川人材開発センター
・定 員:20名(受付順にて締め切ります)
・料 金:1500円(資料代込み)

◆企画趣旨
 パソコンを趣味の領域で活用しようとした場合、音楽や絵画、写真等が考えられます。しかし、一般の方が最初から一人で始めるのは不安もあると思います。どのようなソフトがあるのか、操作性はどうなのか、果たして続けられるのか等。
 パソコンを使用したらどのような作品が出来上がるのか、パソコンで描く事の効用、そして出来上がった作品はどのような活用方法があるのかを理解することで、これから皆さんがシニア情報生活アドバイザーとして活躍される場でこの企画が少しでも役立てればと考えております。

◆内容
・概要説明:パソコン水彩画とはどのようなものか、本当の水彩画との違いやパソコンで絵を描くことの楽しさ、そして出来上がった作品の活用方法など、いろいろな作品を見ながら解説します。

 ※参考作品URL
 
http://www.e-shimin.com/hobby/painting/eart-life/index.htm

・実演:水彩画ソフト「水彩6」、及び「水彩LITE」とペンタブレットを使用し、簡単な操作で絵が描けることを実演しながら解説します。
・制作体験:参加者が実際にその場でペンタブレットで絵を描き、その楽しさを体験します。一人10〜15分で描きます。皆さんの前で描くので少し恥ずかしいと思うかも知れませんが、大体最初は誰でも下手なので、安心して描けます。
・パソコン水彩画を始めるに当たって:ソフトウェア、ペンタブレットの種類、購入方法等を説明します。
・サンプル作品:パソコン水彩画講座の生徒さんの作品を紹介。直ぐに上達することが理解できます。

◆申し込み先:<
k-shobu@sirius.ocn.ne.jp>
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6.IT・PCの勉強会
 
■「セキュリティー勉強会」の報告
  7月11日(日)の14時から16時まで、品川人材開発センターで「セキュリティー勉強会」を開催しました。参加者は14名でした。講師の中村公彦さん(アドバイザー第24期生)には、オリジナルテキストの作成、勉強会、勉強会の後のフォローまで大変お世話になりました。ありがとうございました。さらにこれからも質問などに答えてくださいます。
 
◆中村公彦さんのコメント
  なるべく、質問できる時間を取れるようにと考えていたのですが、質問への回答を含め、腕自慢のように複雑な動作をするウイルスなどの説明に、熱が入ってしまい、少々質問の時間が少なくなってしまいました。
  教える立場の方が多いので、皆さんを通して少しでも被害に遭遇する方が少なくなればと思います。尚、当日ウイルスにかかった場合の対処方法につて、配布テキストの補足予定でしたが、すっかり忘れてしまったので、この場で、補足させて頂きます。(個別会社や品名が出るため、事前了承等テキストに記載しにくかった為)

  ウイルスに感染してしまった場合、一般的に最新のウイルスアップデートを行いウイルススキャンをかけると案内されますが、まず、ネットワークから切断するのが基本です。ウイルスが拡散します。

  ウイルス対策ソフトメーカー各社のウエブページ上より、フリー(無料)の ウイルス検出or削除ツールが提供されておりますので、これらを使用致しますと容易に対応できます。一時的にWebに接続し対処するか、ダウンロード方は、知人や、他のPCを活用し、これらを入手の上対処してください。

・シマンテック
オンラインでウイルススキャン 無償ウイルス駆除ツール
http://www.symantec.co.jp/region/jp/sarcj/index.html
各ウイルス駆除ツール
http://www.symantec.co.jp/region/jp/sarcj/tools.list.html

・トレンドマイクロ
ウイルスバスターオンラインスキャン。 オンラインでウイルススキャンができるが駆除削除はできない。
http://www.trendmicro.co.jp/hcall/index.asp
各ウイルス駆除ツール
http://www.trendmicro.com/jp/security/tool/overview.htm

・ネットワークアソシエイツ
ウイルス駆除ツール ダウンロードタイプ スティンガー
http://www.mcafeesecurity.com/japan/security/stinger.asp
オンラインでウイルススキャン削除はできない。(LogIn&登録が必要です)
http://www.mcafeesecurity.com/japan/security/stinger.asp
 
  7月13日マイクロソフトよりウインドウズのセキュリティーパッチが多数案内されております。被害に遭う前にウインドウズアップデートの適用を致しましょう。Windows2000では、6項目のセキュリティーパッチが適用となりました。

◆4名の方の受講感想を「ふれあい広場」に掲載します

■Aquaグループ:「エクセル入門講座」を終えて
  今回は品川の教室が使用できず、黒瀬様のご好意でお台場にあるハイテクシステムが揃った施設の一角で講座を開催いたしました。
・テーマ :週間予定表作成
・日時:2004年07月03日(土)   13:00〜16:00
・会場:TEPIAデジタルプラザ
・講師:小川・森本・武居・田村・三好
・参加者:5名

    講座の方は、テーマは「Excel入門」としていましたが、操作手順で込み入った部分もありましたので、参加された方5名にスタッフ5名で対応させて頂きました。計算だけではないExcelの便利な使い方(ユーザー定義・条件付き書式など)
今後もいろいろと応用して頂けたらと思います。

8月は講座をお休みさせて頂き、次回は9月初旬にしたいと考えております。はっきり決まりましたら、ご案内させて頂きます。【レポート:三好 みどり さん】
◆大村 久吉さんの受講感想を「ふれあい広場」に掲載しています
◆前回までの受講感想をホームページに掲載しています。ご覧ください。
   http://www.npo-idn.com/it-pc%20benkyou.htm

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7.IDN会員募集のご案内

■ 「自立化支援ネットワーク」は
内閣府(旧経済企画庁)より認証を受けているNPO(特定非営利活動)法人です。
自立化(相互)支援ネットワークの目指すもの! 
それは…自分らしい生き方・自分らしい職業を見つけてもらうこと!
同じような悩みを持っている人同士、仲間になって「自立」を助け合い、よりよい社会生活を支援していくことが我々の願いです。
 
■ IDN会員募集中
NPO(特定非営利活動法人)自立化(相互)支援ネットワークでは、正会員と賛助会員を募集しています。
*会員の方々には、会員の活動状況や情報を掲載した機関誌を、年4回発行し配布いたします。
*会員の方々には、各プログラムの割引が適用されます。
*入会金及び年会費については「入会を考えている方に」を参考にして下さい。
*詳しいことをお知りになりたい方は、eメールで、事務局までお問い合わせください。

■入会を考えている方に
  会員になるには,自分の意思(Will)がなんといっても大切です。少なくとも何のために入会しようとしているのか,目的を決めて入るのが賢明です。

  入会の手続きとしては,入会申込書と,入会金の支払いが必要になります。会員には,正会員(主体的に活動を行う会員で,総会の議決権を有する会員)と賛助会員(団体の主旨に賛同し,直接、間接時間の許す範囲内で活動する会員)の二つのタイプがあります。どちらの会員になるかは,やはり自分の意思で決めて下さい。

会費には入会金と年会費とがあります。
入会金は正会員が1万円,賛助会員が千円です。
年会費の方は,正会員が年間一口1万円,賛助会員が一口千円です。
年会費を何口にするかも,ご自身の意思で決定して下さい。

 賛助会員の年会費の口数を決めるに当たっては,以下を御参考にお考えになって下さい。
いまの法律では,一人3千円以上の会費を支払った賛助会員の会費の合計が,その団体の年間経費の25%を越えていれば,その団体(NPO)は、一般の多くの市民に支持されている優良な団体として税務署が認め,その団体に対し一般の人が寄付したお金は、税金を払ったと同じように認められ,納税時に配慮されるという点です。(ちなみに一人3千円未満はその計算の対象にならないということです)

 メール送信先:<
mailto:idn@npo-idn.com>
 ホームページ:
http://www.npo-idn.com/

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8.新連載:井出 昭一さん 『柳緑花紅』

■第6回: 魅力あふれる“東博”の建物(1)…明治以降の近代建築

上野の森は、“生きた建築博物館“といわれる。それは、日本の近代建築を代表する“標本”がずらり勢揃いしているからである。明治以降の有名建築家による建物がこれほど集中して建てられているところは他に例を見ない。住居表示上の「台東区上野公園」の中には、大小さまざまの約30棟の“標本”がある。上野の山に来て、そこに点在する建物を丸1日丹念に歩けば、「日本近代建築史」をしっかり勉強できる。

その中心は、東京国立博物館。東博の最大の魅力は、その収蔵品の多いことであるが、構内の建物群も人の心を惹きつけてやまない。本館、表慶館、東洋館、平成館、法隆寺宝物館の5棟の展示館に、資料館を加えて6棟が“明治以降の近代建築”である。(注:法隆寺宝物館については、前号で紹介済み)このうち、本館と表慶館は重要文化財指定の建物でもある。

本館……威厳に満ちた東博の象徴

上野公園に入ってきて噴水のある池の前に立つと池越しに東博本館の威風堂々とした格調高い姿を見ることができる。正門を入り、近づいてみると、さらに迫力に圧倒される。この本館は、渡辺 仁の設計による帝冠様式の代表的建築で、その外観といい、内部の造作・装飾といい、何度見ても見飽きることはない。

私は、毎朝毎晩、この迫力満点の本館の姿を自宅で堪能している。というのは、今年の正月、デジカメで写した本館の全貌をパソコン立ち上げ時の壁紙としているからである。 

本館の車寄せのある正面玄関の重厚な扉を入ると、そこには高い天井のホールが広がる。幅広い石張り階段を昇りながら見上げると大理石の壁面に装飾豊な大時計。階段の左右の踊り場を飾るステンドグラスも茶系統の色調のためか落ち着いた雰囲気である。

1階入口の上にある明り取り窓、正面階段の照明、階段両脇、2階便殿(旧貴賓室)の扉、2階ロビーの照明等細かい部分にまで装飾が行き届いていて目を休めるときがない。1階の北側にある休憩室もその良さに気づかないで通り過ぎてしまう人も多いが、壁面いっぱいのモザイク、時計の周囲の装飾、北側庭園を望む窓枠の飾りなど展示室以外でも見どころは盛り沢山ある。このように日本美術の名品を展示する本館は、建物そのものが見ごたえのある美術品なのだ。

ただ、本館はリニューアル工事のため現在(7〜8月)は閉館中で、9月に新たな装いでオープンする。どのような形で現れるのか待ち遠しい。

表慶館……優美な明治建築

本館の西側にあって半球形の屋根をいただくのは表慶館。赤坂の迎賓館、京都と奈良の両国立博物館と並んで片山 東熊の代表作。日本人が設計した西洋建築で現存する明治時代の建築としては傑出した建物だといわれている。

ネオバロック様式の堂々たる外観は四季を通じ、しかも四方いずれからも楽しめる。私の最も好きな建物で、わがデジカメに春夏秋冬四季折々の姿を納めている1階の中央ホールに立つと、その床はタイルではなくフランス産の7色の大理石によるモザイク、仰ぎ見るとドームの天井の装飾、2階に林立する大理石の丸い柱、1階から2階へ通じる螺旋階段など、その内部装飾は優雅な曲線を基調としていて、東洋館、法隆寺宝物館の直線的なものとは対象的である。

空調、衛生、バリアフリー等の設備の問題で、残念ながら常時開館しているわけではないが、特別展等で開館しているときは、展示品ばかり目を奪われないで、建物内部の詳細も気をつけていただければ、そのすばらしさを実感できる。

東洋館……東洋美術最大の宝庫

表慶館と相対しているのは東洋館で、日本を除く東洋の美術・工芸・考古遺物を常時展示している。谷口 吉郎の設計、昭和43年開館した。以前から気になっていた「東洋館」という大きな館名の看板が最近になってようやく撤去されすっきりした形になった。外観・内部とも直線を基調としてすがすがしい。構造上は3階で展示室は10室で構成されている。しかし半階ずつ階段を経由して展示室を巡るような造りのため、階段が複雑に入り組んでいて目指す展示室にたどり着くのはむずかしい。法隆寺宝物館と並んで東洋館は、人の混み合うことのないスポットで、いつでも静寂な雰囲気の中で美術品に没頭できる場所でもある。酷暑の夏でも、空調の効いた東洋館の中国陶磁の展示室で、青磁や染付の名品と対面していれば心の底まで涼しく清められる。それ故、私の最も好きな休憩室でもある。

 

平成館……巨大な展示空間皇太子殿下のご成婚を記念して平成11年に開館した平成館は、2階に特別展専用の展示室がある。平成館の建物としての魅力は、新しいということだけではなく、高い天井高を有する大空間にある。その威力を遺憾なく発揮したのは、「大日蓮展」の時の長谷川等伯の重文「仏涅槃図」(京都・本法寺蔵)が展示されたときである。縦8m弱、横5m強の“大”涅槃図を垂直に掛けて、しかも離れたところから鑑賞できるのはこの平成館以外には考えられない。特別展の開催時の平成館は、最も来館者でにぎわう場所でもある。ここ数年で特に人気のあった「横山大観展」「雪舟展」「空海と高野山」などの会期末には、来館者が殺到した。展示ケースを覗くような場所では、人の波に押し出されてゆっくり鑑賞などできない。したがって、特別展を見るだけでエネルギーを出し切って、平成館の1階にある考古展示室とか寄贈品展示室に立ち寄る元気はなくなってしまうらしい。「特別展は疲れる」という人が多い。しかし、なかには、特別展を見終わった後、1階ラウンジのソファーで休憩を取り、自販機の飲料で喉を潤し気分を新たにして、本館の日本美術に再挑戦するという高齢の来館者もいる。いずれにせよ、東京国立博物館は建物が大きくて広く、見る物が多くて、大変なところだが、それだけに底知れない深遠な魅力を秘めた場所でもある。
初回からの『柳緑花紅』はホームページでご覧いただけますのでご覧ください。
メルマガに掲載しなかった写真もあります。
   http://www.npo-idn.com/rennsai-ide.htm
 
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9.ふれあい広場
■「セキュリティー勉強会」に参加した感想
◆佐藤昌子さん(アドバイザー第11期生) 
  パソコンを98からXPに変えて今まで以上にセキュリティーに気をつけなければと思っていたところに、「セキュリティー勉強会」が開催されることになり、喜んで参加させていただきました。中村講師のおだやかな話し振りに反して、内容はかなり厳しいものでネットをつないだ以上は、セキュリティーにもっと注意をしなければいけないと思いました。
  パソコンのアップデート、対策ソフトの導入、添付ファイルは充分注意して開く等の対策の他に、ルーターがセキュリティー対策に役立っているというお話に、私は息子とネットをルーターで分けていますので知らない内にセキュリティー対策を行なっていたことを知りました。 これからも「セキュリティー勉強会」を続けていただきたいと思います。
  もしウイルスにかかってしまった時の具体的な対処の仕方や参加者の体験談など伺いたいと思います。知らないことを学ぶのは幾つになっても楽しいものですね。中村講師及びスタッフの皆さまご苦労様でした。 
◆飯塚 渉さん(アドバイザー第20期生)
  小じんまりした日曜勉強会でしたが満足感に充たされました。用意されたオリジナル・テキストは、セキュリティ全般を視野に入れて、良質のエッセンスとノウハウのみを凝縮したコクのあるものでした。進行過程では解説に並行して各自の質問に応じ、すぐによどみなくキッパリと簡潔な回答が返る。痒いところを知り尽くしているのが判り、自分には暗闇の領域だけに頼もしさと安心感に包まれます。い
  つものサポートセンター・ヘルプの非効率と苛立ちに比べれば、目的達成度も精神衛生面でも天と地の違い。セキュリティ対応力が一気にアップデートされ当面のテロ対策(!)が終了した気分です。
  全体の空気も真剣さと真心溢れる好ましいものでした。たまたまお互いに顔見知り(前日の懇親会で同席)が多かった和やかさもありますが、何よりも、講師役の中村さんが終始 温厚な笑顔とさり気ない語り口で貴重な最新情報やリスクへの処方箋、経験則などを惜しみなく開示して下さったことへの感動で嬉しくなりました。
  担当の皆様と中村さんへ、謝意と共に「アンコール」を希望いたします。
 
◆平田 信一さん(IDN理事)
  あらためてウィルスの恐ろしさを教えていただきました。特に感じたことは
・「プロバイダーに頼んでいるから・・・」と言う人に対し、危ないよと自信を持ってサジェッションしようと思います。
・ファイアーウォールやルーターの働きが理解できました。
小生はNorton Internet Security を入れてますが、AntiVirus の機能との違いが良く分かりました。
・覚え易くて、より安全なパスワードの作り方は早速実践するつもりです。
その他、皆様とのお話でも参考になることが多々ありました。
パート2も考えてみたいですね。ありがとうございました。

◆奈良原 眞吉さん(IDN理事長)
いい企画で、この種の講習会では、初めての貴重な経験でした。以下に感想を記します。
<内容について>
説明された内容が、全てわかったわけではありませんが、「セキュリティ」について日頃疑問に感じていたことが、氷解しました。
(1)100%のセキュリティ対策はないが、どうすれば効果的か、
  「Update」の重要さが分かった。(ルーターの効果は新発見)
(2)「困った経験」を2点質問したが、100%明快に答えていただいた。
(3)テキストが練りに練って作られている。
<講座について>
ニーズの高い講座です。今回参加の機会を逸した人のためにもう一度機会を与えて欲しい。例えば、セキュリティ対策をかなりやっている会員へ、IDN関係者からメールが送られても、はじかれて届いていないケースがある。送信者と受信者双方で、「セキュリティ」を理解しておく必要がある。
<講師について>
講師の手本を見た思いがした。
(1)セキュリティについて(知識経験とも)細部にわたって勉強しておられる。
(2)自分の分かっている事は、責任を持って、「いいきる」自信がすごい。
(3)質問者の疑問の解決に100%迫ろうとする支援姿勢がすごい。 
■Aquaグループ:「エクセル入門講座」に参加した感想
◆大村 久吉さん(アドバイザー第22期生)
  いやー ! エクセレントな講座でした。とても”入門”なんてものじゃなくて、鳥居(門)を駆け抜けて、奥の院でお神楽の気分でした。
講座の内容としてははっきりとしたケースを構えて、
(1) 週間予定表
(2) 年間カレンダー
を、Excelの持つ機能を活用して作成することでした。従い受講者にとっては単なる表計算事例に比べ、より汎用性のある演習だったところにポイントがあったと思います。
  テキストも懇切にして簡潔、必要にして且つ十分、これまでの講座の参加者が言っているように実によく出来ていて、これなら ”シニアにも出来る” と感じさせるもので、末永く宝となるものです。三好先生の飾らない中に、味のある講義は何時に変わらぬ名調子。 また、取り巻く”美女軍団”講師陣の時に厳しく、時に優しい、的を得たアドバイスは勉強の進捗を助け、盛り沢山の内容を時間内に習得するのに大変力となりました。改めて感謝申し上げます。
  その上今回は5人の生徒に5人の講師と言う、私としては人生初めての経験で、”こんな贅沢見たことない!” と感激も一入でした。短い時間に察せられた実力の程からしても、この”軍団”はここに留めて置くには勿体無い。より幅広く展開、活動されるよう期待するものです。
  兎も角帰りのカバンは”鱗”で一杯でした。世に”目から鱗”と言うじゃないですか。。。。。。。。。
  この講座にまた参加するぞ !!!!!!!!!!!

■IDNアウトドアクラブ「たかお会」/メーリングリストへのお誘い(再掲)
  IDNアウトドアクラブは自然に親しむことを通じて会員の健康維持や相互の親睦をはかることを目的として発足しIDN-ADF2003で産声をあげたばかりです。活動内容はみなさまのご意見をもとに広げていく計画です。連絡や情報交換のためにメーリングリストを開設しましたのでアウトドアに関心のある方、お気軽にご連絡ください。会員の「お名前」、「メールアドレス」をお知らせください。メーリングリストに登録します。

連絡先 
<mailto:idn-outdoor-owner@yahoogroups.jp>

■「ふれあい広場」について
皆様の近況・IDNに対する意見・催しもの案内・等など内容に制約はありません。
思わぬ出会いがあるかもしれません。
下記のメールアドレスへ自由に投稿して下さい。お待ちしています。

<
mailto:merumaga-idn@npo-idn.com>

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10.編集後記

■ピレネー、花とロマネスク教会(その2) 最初の宿は古いお城

  6月17日の12時45分、ほぼ定刻に成田を出発し11時間後にアムステルダムに着いた。2時間後イベリア航空に乗換えバロセロナに向かった。アムステルダムからの乗客は体が大きく、座席からはみ出しそうで飛行機の中が狭く感じた。

  雪の残っているピレネー山脈を眼下に見ながら越えるとすぐに夕日の沈むところが見えた。太陽が山や水平線に沈むのはいつも早く感じるが、高度を下げつつある飛行機の中からは、太陽が山のむこうに沈むのはあっという間の出来事だった。時刻はちょうど9時30分。


 空港で佐野虔之介さんと徹心君の出迎えをうけた。

空港で簡単な食事をして最初の宿泊地の、カルドーナのパラドール(ホテル)へ向かった。カルドーナはバルセロナの北西約100kmのところに位置している。高速道路から一般道を走り、疲れも感じ始めた頃、遠くの丘の上にライトアップされているお城が見えた。見え隠れしていたお城が大きくなって、最後に急な坂をのぼってお城の裏門に着いた。現地時間で12時を3分過ぎていた。時差の7時間を足して、成田を出発してから約19時間を費やしたことになる。


 部屋に入り窓を開けたら、窓の下はパテオ(広場)になっており、ほの暗いパテオの向かい側に教会の入り口が見えた。荷物はそのままにして、お城の探検に出かけた。入り組んだ廊下を抜けて階段を降りて、1階の石積みの壁に囲まれている前庭へ出た。お城へのアプローチと前庭はライトアップされており人の顔がはっきり見えるほど明るく、石積みの壁面に囲まれた空間は幻想的だった。前庭を出てアプローチを少し逆に歩くとカルドーナの街の灯を見下ろすことが出来た。

 

  この城には「乙女の塔」がある。イスラムが支配した時代に、イスラムの若者にキリスト教徒の城主の娘が恋をした。父は娘を物見の塔に幽閉し、娘はそこで生涯を終えた。このお城にまつわる悲しい話として言い伝えられている。


 このお城は標高506メートルの丘の上にあり、

9世紀に建造された石積みの古いお城をホテルに改装して使用しているもので、パラドールと呼ばれる。パラドールはスペインの国営のホテルでスペイン各地に散在している。古い城・旧領主の館・修道院等を改造した建物、海岸や山岳地帯にあるリゾート用の建物、歴史の町や交通の要衝になる町の宿泊施設であり、スペインのホテルの中でも上質で特徴があり有名である。現在は民間資本も入っていると聞いた。


 あくる朝、周辺を散策し、古いお城の石垣が崩れそうなところも見受けられ、この城の年輪を感じた。建物の内部をもっと見たかったし、

石造りの簡素で静謐といわれている教会内部を見ることが出来なかったのは残念だった。このパラドールへの滞在時間は約9時間。もっとゆっくり過ごしたかったと思う。夕食にはどんな料理とワインが用意されているのかこころ残りだった。【生部】

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