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メルマガ IDN 【第86号】Inter Depending Network
2005年11月 1日発行
 
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《第86号のご案内》
 
【ADF2005】 アドバイザーフォーラム2005のお知らせ(最終) 
  
1.ふれあい充電講演会
  =第55回(11月22日):「東博の秋 紅葉の庭を散策(仮題)」の案内
  =第54回 深川下町史跡探訪報告
2.シニアー情報生活アドバイザー講座
   =第40期・41期 受講生募集のご案内
3.IT・PC講座
   =パソコン楽しみ隊:10月勉強会の報告と11月の案内
4.「楽しくパソコンライフ」〜武兵衛の近況〜
  =第16回 ウオーキングスタイル
5.学生,社会人の進路相談
  =白い割烹着の寿司職人
6.千葉アドバイザーの会「C−PAK」
  =月例勉強会・ワークショップの開催予定
7.アドバイザー埼玉の会「シニアドさいたま」
  =第5回シニアドさいたま開催のお知らせ
8.IDN会員募集のご案内 
   =入会を考えている方に(再掲)
9.再開:海外旅行体験話クラブ
  =第4回(12月18日)開催予告
10.会員のホームページの紹介
  =(今回はお休み)
11.井出 昭一さん:新連載「莫妄想」
  =連載第11回 上野の杜の建物よもやま話(3)
12.アウトドアクラブ「たかお会」
  =山田牧場スキー場下見報告
13.ふれあい広場
  =井戸 勝朗さん「深川下町史跡探訪」の案内を終えて
  =奈良原理事長:深川下町史跡探訪記
14.編集後記
   =有田と伊万里 (その1)有田と伊万里はふるさとの近く

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【ADF2005】 アドバイザーフォーラム2005のお知らせ(最終)
すでにご案内のように、ADF2005を11月3日に開催します。
10月30日に申し込みを締め切りました。フォーラム56名、懇親会52名の方が参加されることになりました。
「近況」を投稿していただいた方には「近況集」をお送りしました。当日の交流の参考にしていただければ幸いです。
◆当日の案内
・2005年11月3日(土) 12:30より受付をTEPIAの4階会議室の前で開始します
・フォーラムの開始は、13:15です

*アドバイザーの認定証を必ず持参してください
 名札として使用します(お持ちでない方のネームプレートを事務局で準備します)
 ホールダーをお持ちの方は持参してください(事務局でも準備します)

◆TEPIAツアーのご案内(フォーラムの前に予定)
・12:00に1Fロビーよりツアーをスタートします
・コース:2Fシアター(紹介映像を見る)→ビデオライブラリーの紹介→1F先端技術展見学
・全工程:1時間弱です
・TEPIAの担当の方に案内してもらいます

◆問い合わせ
・ADF2005についての問い合わせは下記へお願いします
IDN ADF2005事務局 <adf2005@npo-idn.com>

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ふれあい充電講演会

■第55回 ふれあい充電講演会 (2005年11月22日)
 ふれあい充電講演会の第49回「近代数寄者の楽しい交遊…世外・鈍翁・三渓・耳庵を中心として…」、第50回「東京国立博物館の応挙館茶会」に続いて今回は、井出さんから、普段は聞けないエピソードをまじえて東博の茶室を案内いただくという楽しい企画です。


・テーマ:「東博の庭園茶室を見学」
・ご案内:井出昭一氏(東博ボランティア)
     芳野征太郎氏(同上)
・日  時:11月22日(火)
・集合時間:午後2時30分(時間厳守)
・集合場所:東京国立博物館 東洋1階入口
        JR上野駅「公園口」から徒歩10分です。余裕をもってお出かけください。
・入  館:正門で観覧料(一般420円)を払って入館してください。
       満65歳以上の方は無料ですが、免許証・健康保険証など年齢のわかるものをご提示ください。 
・会  費:1000円(会員・一般とも)
・定  員:先着30名(定員になり次第、締め切らせていただきます。)
・案内・解説: 2:30〜3:30  庭園内の茶室 
         春草盧→転合庵→六窓庵→応挙館→九条館
・3:30〜4:30 東博の見どころを紹介して案内

・申込みと問い合わせ:kouenkai@npo-idn.com
 (掲載責任者:中川文夫)

懇親会
・参加は自由です。申し込みの際、出欠を併せてご連絡ください。
・会場:「ブラッスリー銀座ライオン」上野広小路店 03-3835-1536
・時間:4:45〜6:00     
・会費:2,500円程度

東京国立博物館(東博)の本館北側の庭園内には歴史的由緒ある茶室が5棟点在しています。
庭園内の茶室を、@春草盧→A転合庵→B六窓庵→C応挙館→D九条館の順に、それぞれの茶室にゆかりあること、エピソードなど紹介します。


◆東博の現在の催しのご案内
 現在、東博では2つの特別展が開催中です。いずれも見ごたえのある素晴らしい展覧会です。時間に余裕のある方は、事前または事後に見学されることをお勧めします。
(1)「華麗なる伊万里、雅の京焼」(10/4〜12/4)
    表慶館 観覧料(一般)1300円
伊万里が@初期伊万里、A古九谷様式、B柿右衛門様式、C金襴手・鍋島と京焼が@仁清、A乾山、B古清水、C頴川・木米・道八・保全と各4室に分けて名品が整然と展示されています。図録には、伊万里と京焼のついての概要、特徴などが極めて判り易く解説されています。
(2)「北斎展」(10/25〜12/4)
    平成館 観覧料(一般)1500円
大英博物館、ボストン美術館、メトロポリタン美術館など国内外の美術館から集めた葛飾北斎の名品を網羅した展覧会であること、出品総数約500点でこれまでにない大規模であること、肉筆が多いことなどから、人気も上々で今から混み合っています。

 東博では、10/25から11/30まで本館北側の庭園を開放し自由に出入りできますが、雨天、強風など荒天の日は(天候の状況により予告なく)閉鎖されます。11月22日の当日、万一庭園が閉鎖された場合には、本館、東洋館、法隆寺宝物館などをご案内いたします。
東博は見どころが沢山あり、いつでも楽しめるところです。
心配なくご参加ください。お待ちしています。

■第54回 深川下町史跡探訪報告 
芭蕉記念館→相撲部屋→奥の細道→江戸長屋→清澄庭園『涼亭』へ 
“秋深き 隣は何を する人ぞ”  “旅に病んで 夢は枯野 を かけ廻る”  芭蕉
『江東区歴史と文化を継承する会』の人達の案内で、松尾芭 蕉をテーマに約3時間掛けて森下、清澄地区を探索した。前日までのうっとうしい天気もスッキリ晴れわたり、深川森下に集結した仲間約30人の顔は既にほころんでいた。
http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/96/0000143096/15/img73b2eb4f4t1d1o.jpeg 
(上のURLは: 採茶(さいと)庵跡(深川1-9付近 海辺橋南詰 / 芭蕉の門人杉山杉風の別荘。芭蕉はここから『おくの細道』の旅に出発しましたクリックしてみて下い
 芭蕉記念館長の説明を聞いた後、隅田川の堤防に沿って芭蕉の俳句の碑を一つ一つを読みながら、芭蕉庵へ。その後芭蕉稲荷、ゆかりの臨川寺、などを見学しながら『深川江戸資料館』を目指す。途中継承する会の人の説明で目に止まったのが大鵬部屋、北湖部屋でした。
http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/96/0000143096/07/img7261e9cf4sf6qo.jpeg
芭蕉が大切にした“かえる”/芭蕉記念館の目玉陳列物
http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/96/0000143096/16/imgb860e9cb4rvpkw.jpeg
         
大鵬部屋の玄関をみて
http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/96/0000143096/17/imgfa1dbab24rvx9o.jpeg
        
 (黒い布と思しきはお相撲さんのふんどしですでした
深川江戸資料館でも館長直々の案内で、忠実に再現された江戸庶民の長屋にしばし江戸時代の雰囲気に浸る事 が出来た。ここは両国の民族博物館よりも忠実に再現されており、両国を見た後こちらを見に来る人達が増えているとか。
http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/96/0000143096/18/img7bce07614rw4fg.jpeg"
         再現された長屋の様子
この様な史跡めぐりも、しっかりと研究している人達から説明を聞くのとそうでないのとは、我々の感動に雲泥の差が出てくることを改めて痛感した。
締めくくりはめったに使えない、清澄庭園の涼亭で芭蕉専門家のお話を聞きつつ、親睦会。
http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/96/0000143096/19/img8debe70c4rwcq7.jpeg
         
涼亭
 ものすごく得したように感じる一日でした。
最後までお付き合いいただいた、芳野さん、井戸さん、岩淵さん、芭蕉研究家の桜井さん、そして参加者の皆さん本当にご苦労様でした。
【レポート:羽澄 勝さん】

■第54回(10月20日):「深川下町史跡探訪」に参加して
 当日案内していただいた井戸 勝朗さんの「案内を終えて」と奈良原理事長の「感想」をふれあい広場に掲載します

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シニア情報生活アドバイザー講座

「シニア情報生活アドバイザー」養成講座とは
  この講座は、高齢期の生活に密着した、情報技術(パソコンやネットワーク)の楽しい活用方法を教えることが出来る人を養成する講座です。IDNはこれまでに37回の講座を開催し、168名のシニア情報生活アドバイザーを養成した実績を持っています。
 NPO(特定非営利活動法人)「自立化支援ネットワーク」(略称IDN)は、「ニューメディア開発協会」(経済産業省の外郭団体)が認定する「シニア情報生活アドバイザー講座」の養成講座実施団体に指定されています。

■東京:第40期・41期のご案内
 下記の講座の受講者を募集中です。毎回土曜日の開催です。
 知り合いのお方でご興味をお持ちの方を紹介してください。
 
・第40期:2005年11月26日(土)〜12月24日(土) すべて土曜日
・第41期:2006年01月14日(土)〜02月11日(土) すべて土曜日
・会場:TEPIA(財団法人 機械産業記念事業団)
     港区北青山2丁目8番44号(地下鉄外苑前より徒歩4分)
 *東京での開催の詳細はこちらでご覧ください

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IT・PCの勉強会

 

■パソコン楽しみ隊:10月勉強会の報告と11月の案内
 10月23日(日)に設備を一新してピカピカとなった品川人材開発センターのパソコン室で勉強会を開きました。20台のパソコンが満席となりました。
 吉澤さんの案内役でGIFアニメをペイントとフリーソフトを使って例題どおりに作ってみたあとは、自由に発想をふくらませて楽しみました。お互いに疑問をぶつけたり工夫を相談し助け合ううちに、名作や迷作がつぎつぎに生まれました。
 ご厚意で吉澤さんのページに一部を置いてくださいましたので、当日ご都合がつかなかったみなさんもご覧ください。
http://www.mm.em-net.ne.jp/~n_n
 パソコンで手軽に絵を描くことや、絵を動かす体験を通して初心者がパソコンに親しみ、ホームページを飾ったり、伝える内容をよりわかりやすく表現するなどの応用ができそうです。

11月の予定
 ・日 時:11月15日(火)13時〜16時
 ・テーマ: 「高齢者のためのパソコン教室開催の留意点」
 ・案内役:佐藤 昌子 さん
 ・場 所:品川人材開発センター
 ・連絡先:武居 陽子 さん tyoko@inter7.jp

【レポート:國重誠之さん】

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楽しくパソコンライフ」〜武兵衛の近況〜
 
■第16回  ウオーキングスタイル
 デジカメを持ってウオーキングしていることは前に書いた。最近はデジカメに追加。音楽をおともにしている。音楽と書いたのは理由がある。その商品名が統一されてなく、メーカーによって呼び名が違う。人の親指ほどの大きさの箱の中にメモリー内蔵、外にイヤホーンがついている。形としてはいたってシンプル。
 メモリーに音楽を書き込むのにパソコンを使うのがミソ。いま使っているのはメモリー256メガのもの。パソコンを経由してCDを3枚くらいの曲が収容できる。早朝の田舎道には、ヴィヴァルビーの四季、シューベルトの野バラが似合う。と言うと、メルマガ後記を書いている人が笑っている。私とクラシック音楽は合わないらしい。
 商品名はメーカーによって呼び名が違うと書いたが、ショップでは総称して「デジタルオーディオプレイヤー」と称している。機構、機能、性能は各メーカーにより様々です。
 形が小さいことが魅力でフアンも広がっている。便利なものには必ず不便なところもある。泣き所もある。それは形が小さいが為に、操作ボタンが小さい。表示板も見えにくい。「形は小さくても表示盤は見やすく」そんな望みを持ちながら楽しんでいる。
 愛用の品は重さ40グラム。小さいのでポケットに入れても目立たない。耳までの黒い線だけが目立つ。これが最近の自分スタイル。似合う、似合わないは、すれ違った人の判断。あまり気にしないようにしているのだが。
【レポート:小坂 武夫さん】

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学生,社会人の進路相談をいたします

■白い割烹着の寿司職人
 寿司は、好物である。夕食の支度が面倒に思うとき、行き付けのすし屋に買いに行って、ささやかな家族団欒を楽しむことがあった。その日もいつものように出かけたその店に、白い張り紙が見えた。
「誠に勝手ながら、閉店致します」
 この前から1ヶ月もたたないのに、「突然の閉店」に驚いた。中学を出て、おいしい寿司が食べたかった、子供の頃の夢を託して始めたすし屋は、ある時期とても繁盛していたが、時代のながれに逆らえられなかったのか。
 
 ならばと、一駅隣の町へ車を駆って出かけた。そこは、新しい高層住宅が立ち並ぶ新興住宅街である。近郊に2、3店舗のフランチャイズを展開する小奇麗なすし屋である。
 カウンターに座ると、5、6人の白い割烹着を着た寿司職人が威勢のいい声をかけて客を迎える。注文して二口、三口と食べ進んでいると、白い割烹着を着て、頭に白いキャップを被った寿司職人が、こちらを向いてぴょこんと頭を下げ、口元をほころばせている。一瞬人違いではないかと疑ったが、直ぐに思い出した。駅前の団地ですし屋を営んでいた、馴染みのすし屋のおやじである。団地の立替で転居し、少し離れたところですし屋を開店したと聞いたが、そこも閉めて勤めの寿司職人になったのか。
 
 都心の近郊の町に、シャッター通りが増えている。以前は、個人経営をしていたすし屋や、中華料理店が店を閉め、町は味気ない風情になってきた。こんな世相の中で、小さくても志を通すには、時代の変化を読み取る力、実行に移す体力、気力も必要である。
 
「あがり如何ですか」
食べ終わった頃、酒を飲めなくなった私に、白い割烹着を着た寿司職人は温かいお茶をすすめてくれた。
【レポート:奈良原理事長】 

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千葉アドバイザーグループ C−PAK

■月例勉強会・ワークショップの開催予定
掲題の件、下記ご連絡申し上げます。
年内確定しているスケジュールをご連絡しますので、確認の上予定組込をよろしくお願い申し上げます。
            

1.第4回ワークショップ
・日時: 11/24日(木) 14:00〜17:00 
・場所:千葉県高齢者生協 佐倉センター2F
・テーマ:動画画像処理について(詳細は後日ご案内いたします)
・講師:山室さん 

2.11月定例勉強会について
・日時:11/10日(木) 13:00〜16:00
・場所:千葉県高齢者生協 佐倉センター2F
・テーマ:「デジカメ写真の画像処理」
・講師:北野さん   
     当初は村杉さんが担当でしたが、腰痛治療中の為当面欠席です。繰上げで北野さんにご無理をお願いしました。
・次回以降の担当日程
     12/8日:巳城さん 1/12日:羽澄さん 2/9日:近藤さん 3/9日:未定

3.第5回オフ会
・日時:11/24日(木) 17:00〜18:00
・場所: ワークショップ終了後同場所で

4.懇親会
・時間:18:00〜20:00
・会場:炉ばた焼 美浜 (勉強会会場ビル1階)
        *場所、時間は交渉中です、確定後ご連絡
【レポート:利光 信爾さん】

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埼玉アドバイザーの会「シニアドさいたま」

■第5回シニアドさいたま開催のお知らせ
久しくご無沙汰しています。
12月16日(金)の午後シーノ大宮を仮予約しました。
1周年と忘年会を兼ねて集まったら如何かと思います。
皆様がどれくらいお集まりいただけるか打診します。
ご返事ください。ついでに話題提供も。
良いご返事を期待しています。
【幹事】

当会の活動の一端を下記ポータルサイトでご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/seniad_saitama

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IDN会員募集のご案内

■ IDN会員募集中
NPO(特定非営利活動法人)自立化(相互)支援ネットワークでは、正会員と賛助会員を募集しています。
*会員の方々には、会員の活動状況や情報を掲載した機関誌を、年4回発行し配布いたします。
*会員の方々には、各プログラムの割引が適用されます。
*入会金及び年会費については「入会を考えている方に」を参考にして下さい。
*詳しいことをお知りになりたい方は、eメールで、事務局までお問い合わせください。


■入会を考えている方に(再掲)
  会員になるには,自分の意思(Will)がなんといっても大切です。少なくとも何のために入会しようとしているのか,目的を決めて入るのが賢明です。

  入会の手続きとしては,入会申込書と,入会金の支払いが必要になります。会員には,正会員(主体的に活動を行う会員で,総会の議決権を有する会員)と賛助会員(団体の主旨に賛同し,直接、間接時間の許す範囲内で活動する会員)の二つのタイプがあります。どちらの会員になるかは,やはり自分の意思で決めて下さい。

会費には入会金と年会費とがあります。
入会金は正会員が1万円,賛助会員が千円です。
年会費の方は,正会員が年間一口1万円,賛助会員が一口千円です。
年会費を何口にするかも,ご自身の意思で決定して下さい。

 メール送信先:<mailto:idn@npo-idn.com>
 
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海外旅行体験話クラブ
 
■再開第4回開催予告
第4回は12月18日(日)に開催します。まもなく案内いたします。
発表者は下記のお二人の予定です
・龍 昭一郎さん
・生部 圭助さん


*これまでの開催状況をIDNのホームページよりご覧いただけます
 

■再開にあたってのコーディネーターのメッセージ(再掲)
「海外旅行体験話クラブ」のコーディネイトをしております、伊藤政弘と申します。
  しばらくの間、お休みをしていたクラブですが、本年3月より再開の運びとなりましたのでお知らせいたします。このクラブは、海外旅行(海外滞在)で経験した貴重なお話を、写真や資料、ビデオなどを加えながら楽しくお喋りしていただくクラブです。肩の凝らない楽しいクラブですので、海外旅行に興味のある方もない方も、ぜひ一度のぞきに来て下さい。ご参加お待ち申し上げます!
 

■海外旅行体験話クラブの趣旨
◇海外旅行者の目で見た、外国の習慣・文化・地理などを、楽しく発表し学習します。
◇海外旅行をした際のハプニング・失敗談・発見・感動したことなどを共有します。
◇日本と外国の習慣(考え方)・文化の違いなどを比較しながら社会の学習をします。
◇珍しい体験をされた方の実話や動機、その後の人生観などを共有します。
◇楽しかった「観光ツアー」や「オプショナルツアー」などの情報交換を共有します。
◇色々な生き方があることを学習し、自立した人生へのヒントを探ります。
 

【参加申し込みや問い合わせ先など】
 コーディネータの伊藤政弘さん ma-itou@bd5.so-net.ne.jp

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*10**********************************************************************

会員のホームページの紹介
今回はお休みです
■ブログもOK 自薦・他薦をお願いします

 メルマガIDN第69号(2月15日発行)よりホームページの紹介を開始しました。今回までに5名の方のページと「シニアドさいたま」のページを紹介しました。遠慮しないでどうぞ手を上げてください。以下に趣旨を再掲いたします。

 会員のホームページを紹介するコーナーを設けます。会員の顔をもっと見えやすくすることが主な目的です。会員相互の交流のきっかけになればと期待します。ご希望のあった方から順次紹介します。簡単な紹介で結構ですから下記あてにご連絡ください。メルマガIDNで紹介したホームページのURLをIDNのホームページに紹介し、リンク集を作ります。
申し込み先:<mailto:merumaga-idn@npo-idn.com>
 

これまでに登場した方のURLと紹介文をこちらIDNのホームページでご覧になれます

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*11**********************************************************************

連載「莫妄想」 井出 昭一さん

■連載第11回 上野の杜の建物よもやま話(3)
慈眼大師と慈恵大師の像を安置する“両大師”

 日本学士院会館と道路を挟んで向い側にある「両大師」は、寛永寺の開山・天海大僧正の像を安置する堂として正保元年(1644年)に建立され、その後、天海が最も尊敬した平安時代の高僧・慈恵大師(良源大僧正)の像をも安置したため、一般に「両大師」と呼ばれ、「開山堂」または「慈眼堂」ともいわれています。

 天海は、徳川家康・秀忠・家光3代にわたる徳川将軍からの信任が厚く、隠然たる勢力を持っていましたので、徳川幕府の“黒衣宰相”ともいわれています。天正16年(1588年)川越に喜多院を再興し、また上野に寛永寺を創建するなど、並はずれた才能を持つ卓越した天台僧でした。天海は寛永20年(1643年)に東叡山寛永寺にて入寂しましたが、出生年が明らかでなく、108歳説が有力とされていますから大変な長命の人です。

 将軍側近として重要な位置を占めると同時に、宗教上、政治上でも実力者といわれた天海大僧正は、入寂5年後、慈眼大師の諡号を朝廷から賜り、大師号としては史上最後の日本で7番目の“お大師様”となりました。その廟所は遺命により家康、家光と同じ日光山にあり、この上野の山には毛髪を納めた「天海僧正毛髪塔」が建てられています。
 
天海大僧正は、自ら寛永寺の初代門主となり他の寺院に比べて全く別格で壮大な伽藍を造り上げました。
「歌仙ほど御寺のならぶ花の山」と、上野の山には、三十六歌仙の数ほどの寺(宿坊)があると詠まれたとおり、子院36坊、本坊、根本中堂、文殊楼などの豪華な建物が建ち並び壮観だったことでしょう。慶応4年(1868年)5月15日の上野戦争(彰義隊の戦争)で殆どの建物が焼失し、上野公園内で寛永寺にかかわりがあるものは五重塔、東照宮、清水観音堂、両大師のみとなりました。

 現在の寛永寺は、子院であった大滋院の地に明治12年、川越喜多院から本地堂を移築し、根本中堂として今日に至っています。
両大師の入口周辺には表示看板や旗が乱立していて年代を感じる門の見栄えを悪くしていますが、門を入ると石畳の参道の両脇には、桜、ツツジなどの季節の花を楽しめます。天海大僧正像は、厨子の扉が閉ざされていて残念ながら拝観できませんでした。
 
寛永寺の遺構:旧本坊表門
 両大師脇の輪王寺駐車場の南端で、JR上野駅を見下ろす両大師橋側に建っているのが寛永寺旧本坊表門(重要文化財)です。江戸前期に建てられた薬医門で、黒塗りの豪壮な門です。現在の東京国立博物館は、旧本坊跡地に建てられたものですから、その規模はまさに壮大だったことが推測されます。寛永寺の場合、本坊は輪王寺宮法親王が居住されていたため、門には皇室の菊の御紋が印されています。
慶応4年5月、上野戦争のため、寛永寺の伽藍はことごとく焼失してしまいましたが、この表門は辛うじて戦火を免れました。門扉などをよく見ると、上野戦争の弾痕の傷跡が点々と残っています。

 この門は、明治15年、コンドル設計の赤レンガ造りの旧本館(帝国博物館のち東京帝室博物館)が開館すると正門として使われ、関東大震災後、現在の東京国立博物館の本館…日本ギャラリー…(設計:渡辺仁)を建設するにともない、この地に移築されました。門の脇のシダレザクラも年代を感じる古木で、秋には見事なススキもみられます。
 
東京国立博物館は建築の“総合博物館”
 上野の杜の中心は、やはり東京国立博物館です。ここには、明治以降の近代建築としての本館(設計:渡辺仁)、表慶館(設計:片山東熊)、東洋館(設計:谷口吉郎)、平成館(設計:平田設計事務所)、法隆寺宝物館(設計:谷口吉生)の5棟の展示館として使用されている建物と、膨大な資料を保管する資料館(設計:平田設計事務所)があります。

 さらに本館北側にある庭園内の木立の中には、九条館、応挙館、六窓庵、転合庵、春草盧の5棟の茶室が点在し、すべて明治以前の歴史的に由緒あるものばかりです。
東博は美術品ばかりではなく、その建物を丹念にみるといろいろな発見があるところで楽しめるところです。東博は建築の総合博物館でもあるといえます。

 本館と表慶館は近代建築として重要文化財に指定されていますが、野外展示の旧因州(鳥取藩)池田家江戸屋敷表門と旧十輪院宝蔵(校倉)も重要文化財です。
旧因州(鳥取藩)池田家江戸屋敷表門は、通称“黒門”と呼ばれ、もと丸の内大名小路(現在の丸の内三丁目)に建てられていたもので、明治時代に東宮御所正門として移築された後、高松宮邸に引き継がれ、さらに昭和29年に東博の現在地に移されました。
入母屋造りの屋根と左右に唐破風屋根の番所を備えていて格式も高く、当時の大名屋敷の豪壮な雰囲気を感じることができ、東京大学の加賀前田家の赤門と双璧をなすものです。平常は門が閉ざされていてここから入ることはできませんが、土・日・祝日は門が開かれていてここを通って帰ることはできます。春先に黒門が開かれたとき、ここから眺める桜は格別です。

 旧十輪院宝蔵は、法隆寺宝物館右側の木立の中に建っていますが、一間四方の日本で一番小さな校倉ですから見落としてしまいそうな目立たない建物です。奈良の元興院の別院に鎌倉時代に造られた経蔵で、内部の壁面には大般若経に関係する菩薩が描かれているそうですが、扉が閉ざされているので見る事はできません。
注意しないと見過ごしてしまいますが、外部の腰壁には四面に十六善神像を線刻した石が嵌められています。
 
(注)東博の建物については「メルマガIDN」のエッセイ『柳緑花紅』をご覧下さい。        (1)2004年07月01日 第54号「知られていない法隆寺宝物館
   …そのすばらしい建物と宝物とデジタル・アーカイブ…」
(2)2004年07月15日 第55号「魅力あふれる“東博”の建物(1)
   …明治以降の近代建築…」
(3)2004年08月15日 第57号「魅力あふれる“東博”の建物(2)
   …庭園内の5棟の茶室…」

ホームページでは、「莫妄想」の過去の連載をこちらご覧になれます。
メルマガでは紹介しなかった写真や表も追加されています。

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アウトドアクラブ「たかお会」
 

■山田牧場スキー場下見報告
 たかお会の活動は、設立以来10回を数えるになりました。
毎回大勢の方が参加し楽しい活動が行われています。今年もあと3ヶ月となり、18年度の活動計画作成の時期となりました。
会員の皆さんの中には、スキーを体験したい、或いは、スキーを楽しみたいという方が何人かおりまして、18年度活動スタートは、シーズンでなければ出来ない、スキー体験・楽しみ活動を計画したいと考えました。

 この事をアドバイザー懇親会などの席でお話したところ、黒瀬さん(23期)から黒瀬さん達が所有する山田牧場スキー場にある山荘(てんぐ山荘)を特別にスキー合宿場所として使用しても良いとの有難いお話があり、このたび、このスキー場と山荘を下見することになり行ってきました。
参加者は、黒瀬氏・滝内氏・西野氏と東川の4名です。

 下見結果写真とスキー体験・楽しみ計画の概要を掲載しましたので、興味のある方はご覧下さい。
【レポート:(たかお会幹事 東川さん)

■メーリングリストへのお誘い
  IDNアウトドアクラブは自然に親しむことを通じて会員の健康維持や相互の親睦をはかることを目的として発足しました。活動内容はみなさまのご意見をもとに広げていく計画です。連絡や情報交換のためにメーリングリストを開設しましたのでアウトドアに関心のある方、お気軽にご連絡ください。
「お名前」、「メールアドレス」をお知らせください。メーリングリストに登録します。
なお、たかお会に加入したい方、また、活動計画にご意見ご要望がありましたら下記まで連絡ください。
連絡先:  idn-outdoor@yahoogroups.jp
【幹事:東川】
たかお会の活動状況や案内をこちらでご覧になれます

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ふれあい広場

■井戸 勝朗さん「深川下町史跡探訪」の案内を終えて:芭蕉寺なの臨川寺は?

臨川寺の芭蕉との関係は、臨川寺ご住職の説明がありましたが、俗世的な見方の説明はありませんでした。歴史的事実から、臨川寺が芭蕉を大切に供養した俗世的な見方は、芭蕉研究の角度から些少な事実らしく、取り上げる研究者も少ないようです。臨川寺がどうして芭蕉を大事に供養したのか?私見ですが、若干の補足案内を以下に記述します。
1.臨川庵の誕生
   山号寺号:瑞甕山臨川寺
  宗派:臨済宗で京都妙心寺の末寺
  開山(僧):佛頂禅師
  開基:松尾芭蕉
  創建年代:承応2年(1653)に鹿島根本寺(茨城県)と 那須雲巖寺の江戸宿泊所として、深川海辺大工町に借地し建立。冷山和尚が仮  に臨川庵と号して幽雪という庵主を置いた。
 
2.佛頂と芭蕉の関係
 延宝8年(1680)は、五代将軍綱吉の就任、本所・深川に台風襲来し死者700余人、家屋損害3,420戸の災害、そして、芭蕉は妻が在家出家し妻子とも別れた。出家した芭蕉は深川に移転した。その時芭蕉37歳、佛頂39歳の出会いであった。芭蕉は、佛頂から禅の修業をすると、同時に佛頂が抱えていた難題を聞き、事件解決に助言・援助をする。事件は以下のとおりである。
 延宝2年(1674)10月根本寺20世冷山和尚が亡くなり、佛頂が21世住職となる。鹿島神宮の大宮司は根本寺領地の横領を企て、寺社奉行や老中に働きかけ、家康寄進の寺領地100石のうち50石を横領に成功する。冷山和尚が生前心配した「神領の内、百石」の文言を、家康の二男秀康に書き改めるように求めたが、結局そのままになっていたところを狙われた訳である。冷山和尚が亡くなってわずか20日間の出来事であった。
   根本寺は臨済宗妙心寺派で朝廷(開基:花園天皇)との関係が深い、幕府は朝廷派を敬遠した。朝廷権力をそぎ取るための様々な寺院法度を制定したことでも知られている。
 
   延宝2年(1674):佛頂、寺領返還請求訴訟願書を寺社奉行に提出
   延宝8年(1680):佛頂39歳、芭蕉37歳に深川の地で出会う
   天和元年(1681)4月:稲葉丹後守が寺社奉行就任
   天和元年(1681)11月:戸田伊賀守が老中就任
    天和元年(1681)11月:戸田候が老中になった日に、戸田候の実子秋元摂津守(甲斐谷村藩藩主)が寺社奉行就任
   天和2年(1682)6月27日:寺領返還請求訴訟は佛頂の勝訴が決定
  天和2年(1682)12月28日:江戸大火で第1次芭蕉庵焼失後、甲斐  国谷村の高山伝右衛門(俳名:麋塒)を頼って一時江戸を離れ  、甲斐に逗留し翌年5月に江戸に帰った。
  稲葉候が佛頂の訴訟について戸田候に相談し、寺領地50石分が根本寺領地に戻った
   理由は、秋元候の国家老は芭蕉の門人高山伝右衛門にあった。佛頂から芭蕉へ、芭蕉から高山氏へ、高山氏から秋元候へ、秋元候は実  父戸田候と協議され、戸田候と稲葉候は寺領返還請求訴訟を佛頂の勝訴に導いた。佛頂の延宝2年以来8年弱の難題が、天和元年から  2年の1年強で解決した。
    芭蕉は、根本寺に関連する佛頂の難題を天和2年(1682)6月解決したお礼も含めて甲斐国へ旅立った。佛頂が芭蕉に深い感謝があったこ  とがよくわかる事件解決である。
    臨川寺は芭蕉を大切に供養し、その恩義が今日迄続いている。
 
3.庵室から寺院の昇格
 幕府の寺院政策は寛永8年(1631)の新しい寺院建立の禁止策、元禄5年(1692)の庵室から寺院に取り立て禁止策であった。正徳年間(1711〜1716)は一般民衆を受け入れる寺院の需要が高まった期間であった。
 延宝7年(1679)佛頂の弟子鉄岳素牛が臨川庵庵主となり、庵室から寺院昇格運動を開始し、元禄5年(1692)に寺社奉行に願いを出した。正徳2年(1712)厳有院殿(家綱)33回忌に寺院として古跡並として認める幕府の寺院政策変更があり、翌年に幕府より山号寺号が許可された。庵室から寺院の昇格は、当時、深川にあった善徳寺、宜雲寺に比べると、21年間かかった臨川寺の扱いは残酷であった。
 江東区深川における第3期寺町の形成期は、元文4年(1739)当時8寺院が存在したが、現存する善徳寺、宜雲寺、臨川寺の3寺院のみである。
 
4.臨川寺の史跡の特徴
  佛頂と芭蕉の関係から、芭蕉関連の史跡が主である。
 (1)墨直し碑
 宝永7年(1710)芭蕉17回忌を機に弟子の各務支考は、京都東山双林寺の芭蕉の墨跡を建立した。延享(1744〜1747)の頃、各務支考  の孫弟子の神谷玄武房[正徳2年(1712)〜寛政10年(1798)]が、臨川寺に移し取り墨直しの碑と称した。毎年3月墨直し会
 が催された。その内容は碑の刻銘のとおりである。
 (2)芭蕉由緒塚の碑
 芭蕉が朝暮に往来し座禅の道場としたことや、佛頂が芭蕉を教え、風羅坊芭蕉と名乗ったことにも、佛頂が「芭蕉庵に住む風羅坊」と坊号を名付けたという解釈もある。神谷玄武坊が建立した。
 (3)玄武仏碑
 神谷玄武房は医師で、宝暦から寛政(1751〜1798)にかけて活躍した美濃派(注)の俳人である。小石川白山門前に住み、俳号を俳仙堂  白山老人と号した。
 (4)梅花仏の碑
  梅花仏は、各務支考[寛文5年(1665)〜享保16年(1731)]の諡号である。芭蕉の直弟子で美濃派を起こした。
 (5)芭蕉翁の木像
 (6)位牌
 
 (注)美濃派とは
  岐阜県山県郡北野を中心に蕉風一門の一派であり、各務支考、廬元坊、神谷玄武坊と続いた。

■奈良原理事長:深川下町史跡探訪記
 台風20号の接近が伝えられたが、前々日夕刻あたりから進路を東向きに変え、朝から抜けるような青空であった。
午後1時半、略全員の出席を確認、参加者の笑顔は空気のように爽やかであった。不思議な町深川の探訪は、深川神明宮から始まる。
 
 私が学生時代からお世話になった方が、深川で冷凍機工場を経営していて、時たま会社に伺っていたので、深川の印象は当時から心に残っていた。飲食店が多く、神社や仏閣も点在し、色気もあって、川面に浮かぶ材木の丸太と、艀を引くランチが波を分けて隅田川を上りくだりする風情は、滝廉太郎の「花」であった。
 松尾芭蕉を知ったのは、随分昔、子供の頃である。
古池や 蛙飛び込む水の音
夏草や 兵どもが夢のあと
などは我々の時代、日本人の心を形成した句である。

 芭蕉記念館、芭蕉史跡展望園、芭蕉稲荷神社、臨川寺と芭蕉ゆかりの地を歩むと,身近に芭蕉の存在が温かみをもって感じられる。それぞれに、待っていたように説明をしていただける配慮がありがたい。記念館の裏木戸を出て、墨田川沿いに展望園の方へ歩くと、水位と路面の高低差が左右に感じられないくらいである。「昔、このあたりに葦が生えていた」といわれるとさもありなむ、と思う。
松尾芭蕉の句に
乳飲み子や 汝の哀しき性(さが)に泣け
という句があるのを知ったのは、昭和40年頃である。
余り人口に膾炙していない句であるが、捨て子の運命を読んだ句で、その当時カウンセリングの研究をしていた頃、恩師友田不二男氏から紹介されたものだ。この句のことが当時から心に残っていた。記念館で、この句を探していると、
猿を聞人 捨子に秋の風いかに
という句を発見した。富士川で読んだものである。「芭蕉は捨て子を拾ったり、お寺に預けたりしていない」と当時教わったが、自然を読む心に、運命や捨て子の人生までも受容する心があることを改めて知った。

 清澄庭園で桜井さんからお聞きした
この秋は 何で年寄る 雲にとり
で、この謎が一気に解けた気がした。
“ふれあい充電講演会“は金田さんが命名してくれたものであるが、今日もまた、不思議な町で、不思議なふれあいをした、充実した一日であった。
                                                    
■「ふれあい広場」について

皆様の近況・IDNに対する意見・催しもの案内・等など内容に制約はありません。
思わぬ出会いがあるかもしれません。
下記のメールアドレスへ自由に投稿して下さい。お待ちしています。
<mailto:merumaga-idn@npo-idn.com>

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編集後記

■有田と伊万里 (その1)有田・伊万里はふるさとの近く
 先日、東博の「伊万里と京焼」展を見に行った。伊万里は「華麗なる」、京焼は「雅の」と副題がついている。さすが東博と思わせる展示である。メルマガの今号で井出さんも紹介されているが、一見の価値があると思う。
 私は焼き物を見ることに興味はあるが、体系的に見たことはないし、知識も乏しい。焼き物については、ふるさとへ帰るときに、博多から筑肥線に乗って唐津へ遠回りして唐津焼を見たり、金沢の県立美術館で始めて大樋焼を見て、あめ色に魅せられて、大樋美術館まで足を伸ばす、この程度のことには労を惜しまない。

 ずっと昔、建築の勉強を始めた学生時代の頃のこと、冬休みに帰省したときに、当時ちょっと顔の利いた伯父に紹介状を書いてもらって、柿右衛門窯と有田タイルを見に行ったことがある。柿右衛門は、まだ先代(13代)の頃のことである。具体的に何を見て、どのような説明を聞かせてもらったかは記憶にないが、地味なたたずまいの中に松の薪が整然と積んであったのが印象に残っている。

 有田焼は、日常品として使用し、引き出物や贈答品として常に身の回りにたくさんあった。有田焼や伊万里については、ふるさとの近くであるせいか、惹かれることが多い。

 2000年10月20日から翌年の1月14日までの87日間「大英博物館佐賀県陶芸展」がロンドンで開催された。「佐賀の先人たちが焼き物を通してヨーロッパと交流してから、300年あまりの時を経て、再びヨーロッパの皆様に鑑賞してもらいたい」という目的で開催された。その帰国記念展が2001年1月30日から2月4日まで日本橋三越で開催された。
 
 「大英博物館展帰国記念 海を渡った現代陶芸展」には、今日の佐賀の62名の陶工たちが一人で2作品ずつ出展し、技術と美の粋を見せている。ほとんどが佐賀県陶芸協会の関係者である。パンフレットによると、柿右衛門(14代)が会長で、今右衛門(13代 人間国宝)、井上萬二(人間国宝)、太郎右衛門は顧問という肩書きがついている。
 年代で見ると、1910年代が2人、1920年代が7人、1960年代が3人、1930年代から1950年代生まれが最も多く8割を占め、この3つの世代はほぼ均等である。大御所といわれる人から油の乗りきっている中堅と若手が精魂こめて創り、描いて、焼いた熱気が伝わってくる。今回東博の展示を見て、1960年当初の初期伊万里から今日に至る伝統が今日に息づいているのを見ることが出来る。
 
 次回に、佐賀にある「有田ポーセリングパークと伊万里」、「大川内山と鍋島」について、そのあと、江ノ島の(にあった)知永古美術館の伊万里と今回の東博の展示について勝手なことを書いてみたい。

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