平成17年7月14日(木)総勢10名が参加し、東逗子から神武寺〜鷹取山〜田浦<まで、
森林インストラクターの宮本氏の案内で、
自然観察会が行われました。
ここに、村上さんの自然観察感想文と、和散人こと金田さんの俳句を紹介します。
※ 村上さんの感想文
「三浦半島自然観察会」、宮本先生や幹事さんのお蔭で今回も、とても楽しい、
有意義なハイキングとなりました。
家を出た時には降っていた雨も、現地に着いたら雨が上がっており、
暑い陽射しもなく、ハイキングには、丁度よい天候で、たっぷりと酸素を吸って、
またまた命の洗濯が出来ました。
皆様には、大変お世話様になりまして、有難うございました。
そして、お疲れのところ、早速の写真アップ、そして、吉沢さんのメルマガへの報告
・・・有難うございました。
報告や写真を見ながら、また、当日のこと思い出していました。
昨年も宮本先生のお話を伺って、その博識振りにびっくりしたのですが、今回も次から次と
木々の名前が出てきて、メモに書き留めるのも大変・・・でした。
後で、名前を見ても、どんな木だったか???思い出せない〜。ただ・・・、昨年、教えて
頂いたことの幾つかが、頭に残っていて、アオキ、クスノキ、オオシマザクラ、アリドウシ
定家かずら・・・に出会えた時には、「知ってる、知ってる・・・」と、ちょっぴり、
嬉しくなりました。
このように、少しづつでも、名前を憶えていけるのも楽しいことですね。
今回は、山深いところでしたので、シダがたくさんあって、憶えているだけでも、両面シダ、
十文字シダ、穂シダ、子持ちシダ、イノデ、ミツデウラボシ、マメツタ・・・。
宮本先生は、シダの図鑑をお持ちで、シダだけでも、たくさんの種類があることに、びっくりしました。
前から、竹と笹の違いは・・・が、疑問でしたが、今回、宮本先生に伺って、初めて知りました。
袴が着いていて、落ちないのが「笹」、袴が落ちるのが「竹」で・・・、HPで検索してみましたら、
いろいろと書いてありました。
笹は、桿が伸びきっても皮が落ちません。すなわち、「竹」と「笹」の違いは、皮が落ちるか、
落ちないかによって区別されていて、「オカメザサ」=「ゴマイザサ」は、「ササ」は、「ササ」
でも「ササ」でなく、小さくても皮が剥けて落ちるから「竹」です。
また、別のHPには、
・竹 ⇒ タケノコが成長したときに、稈鞘(竹の皮)が剥がれ
落ちるもの
・笹 ⇒ タケノコが成長した後も、稈鞘(竹の皮)が腐るまで
剥がれ落ちずに残っているもの
「竹」も「笹」も、新竹が地面から莢(さや)を被って出てきます。成長するに従って莢を地面に
落下させるのが「竹」で、莢を付けたまま成長するのが「笹」なんですね。
一般的に「笹」は「竹」のように一晩で数メートルも伸びることはありません。
前から、疑問に思っても、こういうことがないと調べないで終っていましたので、これで、一つ、
憶えることができました。ありがたいことです。
オオシマザクラの前で、いろいろな桜のお話を伺いながら、宮本先生がお持ち下さった桜湯を
頂きましたが、カップの中に広がる桜の花が優雅で、美しく、日本人の自然を愛する心が
感じられて、宮本先生のご厚意と・・・共に、とても嬉しく思いました。
ちなみに、この桜湯に使う、桜漬けは、五分咲き程度の八重桜の晩生種「観山」を用い、
毎年4月中旬頃から加工するのだそうです。
山道は、所々、濡れた葉っぱで、滑りそうになるところもあり、鎖を使うような急なところも
あって、緊張しましたが、自然観測と共に、山登りの体験も、ほんの僅かですが出来て、
面白かったです。皆さんとご一緒でしたので、行けたようなもので、良い経験をさせて
頂きました。
でも・・・、幹事さんは、ここを下見していらっしゃるのですよねぇ〜。本当に、ご苦労様です。
毎回の事ながら、幹事さんのお心配り、本当に有り難く思います。
また、次回のたかお会を楽しみにしています。いろいろと有難うございました。
※ 和散人こと金田さんの俳句
森林の オゾン総身に 浴びる幸
参道で 劣等生らが 聞く講義
木も人も 対生互生 あるんだね
おもたせの さくら茶飲みつ 桜縁起
神武寺に 冨貴寺に似たる 薬師堂 (冨貴寺は国東半島の国宝)
千年の 歴史の真下 ハイウェイ
湘南に 道灌登りし 妙義山
ご愛嬌 鶯鳴未だ 舌足らず
美男?ゆえ 薮蚊の大軍 来襲す
ふくよかに 衆生見おろす 磨崖佛
反省の 「十割蕎麦」の 酎の宴 (美味しい焼酎でした)
■第3回たかお会 紀行句
平成16年6月4日朝、小田急線秦野駅前に総勢17名の熟年熟女が集結した。はからずも、
自称”稀代の雨男”畑講師に我ら晴れ男と晴れ女の力が勝りしか、予報を覆す好天に恵まれた
スタートとなった。
さっそく、駅前広場でイソヒヨドリを発見、
イソヒヨドリ 雄は美男で 雌はブス
つづいて水無川の水辺を散策しながら観鳥、
ぞくぞくと 珍鳥飛び来る 水無川
花博士 花見る暇は なかりけり
白セキレイ 背黒セキレイ イワツバメ 玉シギ椋鳥 カルガモ夫婦
これより権現山に登る。200m余りの小山だが結構急な坂がつづいて音を挙げる人あり。途中小鳥の姿は
見えないが、畑講師の楽しい解説を聞きながら、専ら囀りに耳を傾ける、
不摂生の 度合いを測るや 山の道
やっぱりな テッペンカケタカと ほととぎす
ガビチョウは ニーハオニーハオと 谷渡り
キビタキは キビタキと鳴く 夏の鳥
途中浅間山で一休み。富士山、箱根、金時山を一望、足下にはホタルブクロがひとかたまりひっそりと
咲いていた。「もう一息で権現山です」と鉢巻姿の山男(畑講師)の声に励まされて目的地へ、
鉢巻が 良くお似合いの 山男
紫陽花の 花に囲まれ 昼餉摂る
山懐に設えられたバードサンクチュアリで、次ぎつき゛と飛び来る小鳥の姿に暫し見入った。
声ひそめ 小鳥の水浴び 眺めたり
水飲みに メジロも来るよ 目白押し
オオルリめ 臍を曲げたか 現れず
幼鳥の かわいい仕草に とき忘れ
楽しい観鳥のひと時を終えて、弘法山など経由鶴巻温泉「弘法の里湯」まで一里の
道を歩いていった。
弘法山 メジロ囀り 猫2匹
空海を ちびギャル百人 驚かす
よく見れば クヌギこならは 肌違う
青ゲラも 赤ゲラ小ゲラ 熊ゲラも みな啄木鳥の 一族なりけり
吾妻山 ここを下れば 湯とビール
全身を 緑に染めて 湯の町へ
午後2時予定通り湯の郷に到着。
好天に恵まれすぎた所為かしっかりかいた汗を流して、待望のビールをぐーっと一杯。
じゅじゅじゅっと ビールしみいる 宴かな
山は良い 観鳥たのしや アンコール